学級経営

【間違った学級経営】のびのびから生まれる学級集団はうまくいかない【真実】

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【学級経営】個性を伸ばすだけではなぜ続かないのか【注意】

最近『個性の尊重』がうたわれ、自由に、のびのびと育てることが奨励されている。

職場でも、上司が部下を褒め、気分良く仕事をさせるやり方が主流になりつつある。

今の生徒たちも例外ではない。

今の子どもは親から叱られた経験が非常に少ない。

自分の価値観を否定されずに社会に出ることもある。

そのためちょっと指導すると委縮してやる気を失ってしまいかねない。

だから、のびのびやらせたほうが力を発揮する。

事実、個性的な芸能人、役者、お笑い芸人、ユーチューバーなどが世の中をにぎやかにしている。


しかし、学級経営という視点で見るとき

生徒の個性を尊重することが、望ましい学級集団になるかというと

私の答えは『否』である。


一見、世の中の流れと逆行しているように見えるかもしれないが、

個性を伸ばすだけの指導では学級集団は作れない。

というのが私の持論でもある。


今回は、『のびのびから生まれる学級集団はうまくいかない』という内容で

話をしていきたいと思います。

【リーダとして見えているか】本当に強い学級集団とは何か?【学級経営の根幹です】

この記事では、生徒の個性を尊重し、のびのびと育てることが学級経営ではうまくいかないという理由について解説していきます。

この内容を読んでいただければ、学級経営の土台として、学級担任がどんな意識でいればいいのかと言うのがわかるはずです。

【学級経営】中学校の学級集団づくりに欠かせない学級担任がやるべきこと【入門編】


結論から言うと

なぜ生徒の個性を尊重し、のびのびと育てることが学級経営ではうまくいかないのか?

理由は次の3つです。

○反省をしなくなる
○良いイメージしか残さない
○学ばない

それぞれについて解説していきます。

早速いってみましょう。

【うまくいかない理由①:反省をしなくなる】

まず1つ目は、

『反省をしなくなる』

です。


学級担任に褒められ、やりたいことをやらせてくれる学級集団だと

気持ちよく生活をしていたいがために

失敗の原因を直視せず反省しなくなるのです。


例えば、校外学習で集合時間にものすごく遅れてしまった班があったとしましょう。

「先生、見学先でお土産を探していたらいつの間にか時間が過ぎてしまいました。班員みんながちゃんと買い物できるまで待とうということになって・・・。1人だけ買い物して他のみんなができないのはまずいなと思って、全員が買い物を終わるまで待っていました。」




一見、自分一人だけでなくみんな平等に買い物の時間を与えようと

『個』を尊重したように見えますが、学級集団としてこの行為は決して許されるべき内容ではありません。

なぜなら、時間通り集合場所に集まった他の班員のことを無視しているからです。


時間通りに集まった班の中には、間に合いそうにないと判断し、したい買い物も我慢して目的地に向かった人もいたでしょう。

1人でも集まれなければ、次の行動に移ることもできません。

全員が遅れてきた班の人たちを待っているという事実も無視しています。

普段からのびのびと生活していると、つい視野が狭くなります。

「自分たちの班がよければそれでいい」

そういった狭い範囲で個性を尊重されても

もはや『自分勝手な行動』にしか映りません。


学級経営とは、集団づくりです。

担任として、学級の生徒全員にとって望ましい行動とはどんな行動か

ということを常に意識する必要があります。

【うまくいかない理由②:良いイメージしか残さない】

2つ目はよいイメージしか残さないということです。

よいイメージを持つということは、プラス思考だからいいのではないか?

と思うかもしれません。

確かに良いイメージは持っていなくてはなりません。



しかし、それ以上に大切なことは

『悪いイメージを無視しないこと』

です。


学級担任とは、学級のリーダーでもあります。

リーダーに必要な資質の1つに危機管理能力というものがあります。

「ここで最悪なシナリオは何か?」

「最低限避けなければならない事態は何か?」

常にリスクを伴うのが人づくり、集団づくりです。

このリスク管理ができていない担任だと、いざ生徒が困難にぶち当たったり

人間関係で悩んだ時に対応できなくなります。


「生徒はプラス思考で前向きに」はいいことかもしれませんが、

「担任はマイナス思考で慎重に」ぐらいがリーダーとしてはちょうどいいのです。

【うまくいかない理由③:学ばない】

最後3つ目が学ばないということです。

これは①、②とつながっています。

つまり、

『反省せずにいいイメージだけを取り上げて、失敗の原因に目を向けない学級集団は結局経験したことから何も学ばない集団と同じである。』

学級集団とは成長していくものである。


それは、担任がトップダウン的に学びの要素を注ぐという方法もありますが、

真の学級集団とは、生徒たちの中から問題提起がなされ、自分たちで解決していこうとする集団です。

学級担任としてできることは、学ぶきっかけを与えてあげることです。


例えば、先に述べた校外学習の話で言うと

遅れてきた班員に学んでもらいたいことは何か?

そのためには担任としてどんな言葉で投げかければよいのか?

という視点を担任が持つことです。


もし、私が担任であれば

「君たちが遅れてきたことで、迷惑をかけた人はだれですか?」

と問いかけます。


迷惑をかけた人は、他の班員や先生方だけではありません。

・添乗員
・バスの運転手
・集合場所として借りた施設の管理者や利用者
・状況を報告した学校にいる管理職の先生
・旅行会社の人たち
・次の目的地で待っている地元の人たち

集団を動かすということはこれだけの人の協力があって成り立つのだということを個の班員の生徒たちには学んでほしいです。

その機会を与えずに、『班員の中だけの身勝手な行動』で終わらせてはいけないのです。

【個性とわがままの違い】個性が輝くのはどんなときか?【担任として意識してほしいこと】

個性を尊重するだけでは学級集団はうまくいかないことを解説してきました。

では、逆に個性が発揮される、輝く瞬間とはどんな時なのでしょうか?


結論から言うと

『個性とは他人の納得と承認があってはじめて輝くものである』

と考えます。


周囲から認められない行動は結局

『わがまま』

としか受け取ってもらえないのです。


「目立ちたい」「かっこつけたい」という欲は消せないと思います。

しかし、物事には順序というものがあるように

普段の生活であいさつがきちんとできたり、自分の仕事をきちんとこなしたり、困っている人を見たら助けてあげたり、日ごろから人のために行動できる人は

ちょっとかっこつけても、目立とうとしても、周囲から受け入れられるものです。


個性を尊重するあまり、のびのびと生活させるだけではよい学級集団は作れません。

まして、担任が生徒の顔色をうかがって生徒をヨイショするようでは学級経営は成り立ちません。

あくまでも個性とは

『他人の役に立ってこそ活きる特性』

であることを理解しておきたい。

【学級担任】ぶれない学級経営・学級集団づくりをしよう【真の強さを根付かせる】

みんなの気持ちが乗った時だけ力を発揮するような一過性の集団ではなく

全員が同じ方向を向いた真の強さを持つ学級集団づくりをしていきましょう。

まず、学級担任として目的をしっかりと生徒に意識させることが大切です。

学級経営の目的と目標については以下の記事で詳細を説明しているのでこちらをご覧ください。

【学級経営】『目的』と『目標』の違いを知らない担任は学級を崩壊させる【真実】

『個性』と『わがまま』の違います。

学級担任はそのちがいを理解していなくてはなりません。

当たり前のことを当たり前にできて初めて個性というものが集団の中で輝くのです。

これがしっかりと根付いている学級集団は強いです。

もし、生徒が個性とわがままをはき違えているような行動を見せたときには

リーダーである担任はしっかりと正さなくてはなりません。

それが、本物の強さを根付かせるための第一歩なのです。

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