学級経営

【目標設定の仕方】生徒を伸ばすためは意識を変えてはいけない!

投稿日:

【挫折】目標を立ててもうまくいかない【三日坊主】

「うちのクラスのAくんは、しっかりとした学習計画を立てるんだけどなかなか結果に表れないんだよな」

こんな生徒いませんか?

一見、しっかり者である程度のことは自分でできる生徒。

授業も集中して聞いているし、ノートもきちんととる。

テスト前に計画を立てさせると、すごくいい計画を立てるのだが、結果が出ない。

原因は、家庭学習にありそうだ。


以前Aくんから相談を受けたことがあった。

「家に帰るとなかなか集中できなくてすぐに飽きてしまうんですよ」

よく『三日坊主』という言葉があるが、継続できない理由を

意識の弱さと思い込んでいる教師が多い。

しかし、継続できない理由は意識の弱さではなかった!

原因は他にあったのです。

【目標設定】意識を変えてはダメ。変えるのは○○!【最短で変わる】

勉強でも部活動でも必ず目標を立てて、それに向かって努力すると思います。

目標を立てたばかりのころは、意識をしっかり持って努力できるのですが、

それが最後まで続かない。

しかし、目標を達成するには意識を変えただけではダメなのです。

この記事では、生徒が目標を達成するための具体的な方法を紹介します。

結論から言います。


生徒に目標を達成させるためには

『意識を変えるな!変えるのは環境だ!』

です。

ではここで具体的な2つの例をご紹介します。

【具体例①:スマホや漫画でなかなか勉強に集中できないAさんの場合】

『誘惑に負けずに毎日2時間は家庭学習をする!』

という目標を立てたとします。

この瞬間、Aさんの意識は変わっています。

「よし、今日からスマホや漫画は後回しにして、まずは2時間集中するぞ!」と。

しかし、3日後にはまた普段の生活に戻ってしまいます。

このように意識を変えただけでは目標は達成できません。


ではどうするのか?

具体的に環境を変えればいいのです。


例えば・・・

○『2時間』を何時から何時までに設定するのかを具体的に決める。
○家族にそのことを伝えて、終わるまでスマホを預かってもらう。
○漫画を処分する(もしくは親に隠してもらう)
○2時間できたら紙にチェックする。
○机の上や周囲を片付けてきれいな環境にする。

など、環境を変えるのです。




ここに書いたように、『環境』とは人も含みます。

家庭学習であれば、自分一人で努力するのではなく、親にも協力をお願いすることをお勧めします。

誘惑に挙げていたスマホや漫画は根本的に使えない環境を作る(預かる、捨てる、隠す)ことが重要です。

【具体例②:「これからは生徒の良い面を見るように心がけるぞ!」
と目標を掲げる学級担任】

例えば、ある学級担任が「これからは生徒の良い面を見るように心がけるぞ!」

という目標を掲げたとします。

この意気込みだけでは三日坊主になってしまいます。

そうならないための具体的な環境づくりとは?

○主にチェックする時間帯(朝の時間や昼休みの時間など)を決める。
○気づいたことを書くノートを用意する。
○書いたことを他の先生に見てもらう。
○書き終わったら次の仕事をする。

などです。


この「生徒の良い面を見る」という目標は、実は私もやっています。

私の場合は環境づくりの例として具定的にこうやっています。

○いつも手帳を持ち歩き、気が付いたことをすぐにメモするようにする。
○帰りの学活が終わったら日直から日誌をもらい、手帳にメモした内容を日誌の『備考欄』に記入する。
○記入し終わったら、職員室の近くに設置した”日誌を入れておく箱”に記入した日誌を入れる。
○”日誌を入れておく箱”に入れるまでは、次の仕事をしない。
○同僚の先生にこの取り組みをしていることを宣言しておく。

こんな感じです。この環境づくりのおかげで、1年間出張の日を除いて毎日実施することができました。


この方法は20年以上の教職経験の中で、かなり実効性のある方法ですので

ぜひ参考にしてください。

生徒指導にも生かすことのできる方法です。

【なぜ失敗したのか】意識を変えるだけではだめな理由【根拠あり】

では、なぜ意識を変えるだけではだめなのでしょうか?

「強い気持ちをもって入れば何事も成し遂げられるはず!」

という意見を持っている教師もいるかと思います。

ここでは、なぜ意識を変えるだけではダメなのか?その理由を説明します。


まず人間の心理的な側面から見ていきます。

人間の脳は、何か衝撃的な出来事があって、一時的に興奮状態になったとしても

その状態がずっと続くことはないのです。




例えば、街中でたまたま芸能人に会ったら興奮しますよね。

声をかけたり、握手したり、写真を撮ったり・・・

でもそんな興奮状態は3日もすれば平穏な状態に戻ります。

こんな経験ありますよね。


このように、人間の脳はいつまでも興奮状態を維持できないのです。

だから勉強においても、「目標を持って今日から頑張るぞ」と気を張っても

その意識だけでは3日が限界なのです。

では、なぜみんな意識を変えようとするのでしょうか?

それは、意識を変えるのは楽だからです。


「ん?意識を変えることは楽なこと?どういうこと?」

と思った人、多いかと思います。

実は『意識を変える』という行為は『逃げ』の行為なのです。




「明日から毎日2時間勉強するぞ」と意識を変えると、その瞬間は

毎日2時間勉強している未来の自分の姿を想像します。

そして、想像しただけで満足してしまうのです。


本当は、それを達成するためには辛いことや苦しいことがあるにもかかわらず

それには目を向けていないのです。つまり、『逃げ』の発想なのです。

『意識を変えるだけではだめな理由』

それは、できている未来の自分に酔いしれて現実から逃げているだけだからです。

【学級担任の力】生徒を伸ばせる先生に!【言葉のかけ方】

これまで『生徒を伸ばすための目標設定の仕方』について話をしていきました。

ここまで読んでくださった方、特に学校の先生であれば、明日からの行動が変わります。

もう「みんなで家庭学習の習慣化に向けてがんばるぞー!」なんて掛け声をかけるような指導はしなくなるでしょう。


何かを達成したいのであれば

『意識を変えるな!変えるのは環境だ!』

と言って、具体的な環境づくりを教えてあげればいいのです。


まずは、学級担任自ら自分の仕事のやり方について実験してみることをお勧めします。

自分の仕事の目標を環境づくりの観点から、自分がやってみるのです。

そうすれば、生徒に伝えるときに実感が伝わりやすいし

先生がやっている姿を見せることが、生徒にとって何よりのモチベーションになります。

私も昔は何をやっても三日坊主ばかりしていました。

今もその癖は少し残っていますが、意識して環境を変えようとしています。

お互いに成長しながら、良い学級を作っていきましょう。

サイトマップへ

ホームへ

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-学級経営
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【学級経営】中学校女子の褒め方・叱り方【うまい先生】

Contents1 【学級経営のカギ】女子の対応に悩む先生が意外と多い2 【褒め方叱り方】学級の女子は担任の味方になってくれる【中学校編】3 【女子の気持ち】女子ならではのプライド【うまい先生】4 【 …

【当たり】基準を高く持ち、妥協とあきらめをしない教師【担任】

Contents1 【学級担任】今年の担任は当たりだ!と言われたい【願望】2 【基準】保護者や生徒から認められる担任になるには【決意】2.1 【①『世界一の学級』を目指せ!!】2.2 【②生徒に高い目 …

【学級経営】学級担任のための生徒を伸ばすコミュニケーション術【3つのポイント】

Contents1 【スマホ時代の生徒】今教師に求められているのは?【価値観の違い】2 【学級経営】生徒を伸ばすコミュニケーション術【保存版】2.1 【生徒の関心事に関心を持つ】2.2 【生徒の課題と …

【新年度の準備】中学校の学級担任がやるべきこと③【生徒の○○○徴を把握しろ!】

Contents1 【生徒の命を守る】中学校の学級担任がやるべきこと2 【生徒の命を守る】中学校の学級担任が理解しておくべきこと3 【これだけは後回しにできない】生徒の身体的特徴を把握するワケとは?4 …

【失敗談】学級のリーダーの育て方

Contents1 【担任の悩み】リーダーはどう育てれば…【本音】2 【成長のために】失敗から学ぶこと【最短】3 【やってはいけない】何もしないことが残酷なこと【リアルです】4 【私が学んだこと】リー …