生徒指導

【生徒指導】集団を指導するときに必要なポイント【サイレント・マジョリティの原理】

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【完璧主義は失敗する】どうしてあの子は反発するのかな?【不満】

「どうして、あの子は自分の話に対していつも不満をもっているのかな?」

学校で様々な話ををしていると、そんな生徒に出会いませんか?

学校行事の準備で、学級のモチベーションを上げようと声をかけても、何人かの生徒は

「私やりたくないなー」

みたいな態度をとります。

部活動で大会に向けて新しい練習を取り入れてみると

「まじ、無理!」

と言ってやる前からあきらめてしまう生徒。

こういった教師の話、指導に対して一定数、不満や反発を覚える生徒がいて困った経験ありませんか?

過去の私がそうでしたが、教師と言うのは無意識のうちに『完璧主義』を目指そうとします。

『学級の生徒のみんなから理解してもらいたい』

または

『学級の全員が一丸となっていると周りから思われたい』

このような気持ちから、一部の不満を持つ生徒に対して教師が不満をもつことがよくあります。

しかし、ここに焦点を当てて指導をしていくと

教師の労力は莫大になり、負担が増えます。

【集団理解】全員を納得させなくても集団は動かせる【ポイント】

この記事では、教師が集団に対して何かを指導したり、話をして理解させたりするとき

思い通りにいかなくてもちゃんと集団を動かしていくことができるようになります。

つまり、いつも言うことを聞かない生徒の指導で、負担を感じることがなくなるということです。

では、どのようにすれば集団指導をスムーズに行えるのか?

結論から言うと、

言うことを聞かない生徒は指導しない!

です。



えっ、どいうことですか?

言うことを聞かない生徒を指導しなかったら、学級が荒れてしまうんじゃないですか?

そんな声が聞こえてきそうですが、ここでい言う『指導しない』というのは

不満をもっている生徒を何とか理解納得させようとする労力は全くいらない、そんな追指導はする必要がない

という意味で言っています。



大切なことは

理解納得している生徒をいかに指導し、全体をリードしてもらうかを考えればよいのです。

学級集団と言うのは、様々な考え方をもった生徒たちの集まりです。

冷静に考えてみれば、1つの話をした時に全員が必ず納得するかといえば、

それは無理な話で、1人1人性格も違えば生活環境も違うのでいろいろな意見を持つのが当たり前です。



つまり、一部、不満をもっている生徒を納得させる労力よりも

今、納得している生徒に焦点を当てて指導をしていくほうが集団としては機能するのです。

【重要】サイレント・マジョリティの原理【応用可能】

教師が何か話をしたり、指導をしたりすると

生徒全員が理解納得するわけではない、必ず一部の生徒は何らかの不満をもっている。

という話をさせていただきました。

これは、『サイレント・マジョリティの原理』というものです。

この原理は、必ず集団には

2:6:2

という割合で集団がわかれているというものです。



具体的には

2→教師に対して賛同してくれる生徒の集団

6→教師に賛同したり、反対したり、中立な態度をとったり、その場その場によって態度を変える生徒の集団

2→教師に対して反対・不満を持つ集団

です。



この比率は、時と場合によって、1:8:1になったり、3:4:3になるかもしれませんが

だいたい2:6:2くらいになるという原理です。

つまり、集団を動かしていくためには真ん中の『6』の生徒をいかに引き上げていくかということが

ものすごく大事になってくるのです。



6の生徒を味方につけることができれば

集団の8割は教師の言うことを聞いてくれます。

そうすれば、残りの2割も一緒に行動せざるを得ません。

しかし、この6の生徒が反発してしまったら8割の生徒が反発することになるので

指導は立ち行かなくなります。



大切なのは6の生徒へのアプローチということになります。

したがって、どんなに上手に話したとしても2割の生徒は何らかの不満を持つものだとわかっていれば

その生徒に目くじらを立てるよりも、6の生徒をどう引き上げるか、味方につけるかを考えた指導をしたほうが

集団を動かすことができるし、教師の精神的な負担も少なくなるということです。

【指導がシンプルに】常に2:6:2を意識した指導のポイント【サポート機能】

関連記事:【生徒指導】中学校で起きるトラブル解決法【具体例】

サイレント・マジョリティの原理

2:6:2の法則は理解していただけたと思います。

ここでは、最後に、不満を持つ2割の生徒への指導についてお話させていただきます。



冒頭にこの不満を持つ生徒には、追指導する必要はないと述べました。

しかし、その生徒に対しては完全に放置でいいのか?

その答えはNOです。

不満を持つ生徒も同じ学級の仲間ですから、仲間外れにしていいわけはありません。

ここで大切なのが

仲間からの声かけ

です。



残りの8割の生徒から

「おい、一緒にやってみようぜ」

「分からないところは手伝うからやろうよ」

というサポートが大きな効果を生みます。



不満を持つ生徒の中には、一度反対の旗を挙げた手前、教師に対して急に態度を変えることを嫌うことがあります。

だから、教師が何とか理解納得させようとすればするほど反発するのです。

しかし、同じ仲間から言われた場合は別です。



どんな生徒も、仲間からは外されたくないはずです。

そんな仲間から「一緒にやろうよ」と何度も声をかけてもらえると、少しずつかたくなな態度がほどけてきて

みんなと一緒に活動するようになっていきます。

ポイントとしては、

複数の生徒に声掛けを依頼する

ことです。



例えば、不満をもっているAという生徒に対して、賛同している友達B,C,Dの3人がいたとします。

教師はB,C,Dの3人にそれぞれ個別に

「Aが何かやりたくなさそうにしているから、ちょっと声をかけて誘ってみて」

とお願いするのです。

Aの立場から見ると、B,C,Dの3人から別々に「やろうよ」と誘われることになるので

1回言われただけではまだ態度を変えられないとしても、2回、3回と別な友達に言われることで

「これだけの友達に言われちゃ仕方ないな」

という気持ちになってきます。



この『繰り返し誘われる』ということがポイントです。

逆に、3人まとめてAのところに行って誘った場合はどうなるでしょうか?

その時にうまくいけばいいですが、3人一緒に声掛けをした場合、Aにしてみれば1回誘われたことと同じなので、

まだ、態度を変えるのには時間が足りていないこともあります。

その1回が失敗してしまうと、次に打つ対策がなくなってしまう場合が考えられます。

したがって、個別に複数回誘うことのほうが効果が上がるのです。



教師の仕事は、Aのような生徒に対して、この生徒に声をかけてもらえればやってくれるのではないか

というB,C,Dをピックアップして声掛けを依頼することです。

ぜひ、サイレント・マジョリティの原理を生かしてよりよい集団づくりを目指してください。

以上で、今回の記事の内容は終わりです。

今日紹介した【サイレント・マジョリティの原理】については

以下の本でも紹介しているので、よかったら参考にしてみてください。

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