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【新年度】学級担任の不安とは?新年度のスタートで大切なこと
学校というのは離任式が終わり,寂しい思いをしているのもつかの間,
新年度の準備を残留する先生方で進めなければならない時期でもあります。
この時期は生徒と同じで,われわれ教師も不安と期待が入り混じった複雑な心境で過ごしています。
○新年度から新しい校務分掌で,自分はしっかりと役割を果たせるだろうか?
○新たに学級担任としてどんな学級経営を行っていこうか?
○新しい学級の生徒にはどんな生徒がいるのだろうか?
心配事は尽きないものです。
【新年度の準備】教室を○○○○にする!
こういった心配事を払拭する方法があります。
それが『準備』です。
新年度の準備には,様々なものがあり多岐にわたっています。
準備しなければならないものを一覧にして紹介しているブログはよく見ます。
しかし,ここでは特に大切な準備について,その意味と効果について具体的に紹介します。
この記事を読めば,明日からの具体的な行動がイメージでき,いい準備ができるはずです。
では,今回紹介する大切な新年度の準備とは
『教室をピカピカにする!』
です。
年度末の時期は,教室移動などがあり,学級においておく備品などは教室にあふれていて整理整頓されていない状態です。
やはり,新年度に子供たちを迎え入れる環境を整えることが,学級担任として生徒のためにできる最初の仕事なのです。
具体的には
・床の掃き掃除
・机の天板,中身の水拭き
・椅子の水拭き
・ロッカー内の水拭き
・ロッカー上の水拭き
・掲示板の汚れ落とし
・黒板の清掃
・チョーク置き場の水拭き
・花の設置
・掲示物の配置の決定
・生徒名のマグネットの準備
・座席表の印刷と掲示
・教室内外の飾りつけ(入学生用)
などがあると思います。
その時に大事なのが,生徒たちの喜ぶ顔を思い浮かべながらピカピカにするということです。
もう,この時点から生徒との会話が始まっているのです。
【なるほど】教室をピカピカにする科学的根拠!
ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスのマーケティング学科准教授である『アダム・オルター』は
「自分のいる場所が自分のアイデンティティーを決定する」
と言っています。
「アイデンティティー」とは,自分らしさとはどんなものなのかを認識することを意味します。
つまり,新年度,期待と不安を胸に登校してくる生徒に
ピカピカな教室をプレゼントすることによって,
「この教室のように,まっさらな気持ちで新たな目標に向かって頑張ろう!」
という気持ちを呼び起こす効果があるのです。
逆に,汚れている教室を見ると
自分の心の中にある汚れ(不安)を強く意識し
「あー,新しい環境で緊張するし不安だなー」という気持ちを増大させるということにつながるのです。
【実践】明日から教室をピカピカにしよう!
「新年度の準備では教室をきれいにする。」
今まで毎年のように先輩先生から教えられたことでしょう。
しかし,その深い意味まで考えたことはなかったかもしれません。
単にきれいにしてすっきりするだけじゃなく,科学的根拠もあり,
新年度の生徒の想いを後押しする環境づくりであることが改めて分かったと思います。
このことを知ったうえで教室をピカピカにするのと,そうでないのとでは雲泥の差です。
そしてこれは、新年度だけでなく、毎日の学校生活の中でも意識すると生徒の生活も自然と落ち着いてきます。
ぜひ,明日からの実践に期待しています。