学級経営

【教師もついやってしまう】『報酬で動かす』リーダーシップ【欠点】

投稿日:

【イベント的】生徒のモチベーションを引き出す方法として【うまくいかない】

教師をしていると、

「生徒のモチベーションを上げるにはどうしたらいいか?」

という悩みは常について回ります。

・勉強のモチベーション
・行事に向かうモチベーション
・部活動に向かうモチベーション

生徒のやる気を引き出すには、一筋縄ではいきません。

どの教師も、様々な方法を試行錯誤して取り組んでいます。


その中の1つに

『報酬で動かす』

という手法があります。


結論から言うと、この方法はお勧めできません。

しかし、多くの教師はこの『報酬で動かす』ことをやりがちなのです。

ただ、オススメはできませんが、100%使えないかというとそうでもありません。

記事を最後まで見ていただければ、その活用法についても勉強できるようにこの後紹介していきます。

【必読】『報酬で動かす』指導の欠点とは【一時的】

この記事を読んでいただければ

・『報酬で動かす』指導のどこに欠点があるのか?
・具体的にどんなことに注意して指導すればいいのか?

ということを解説していきます。


まず、報酬で動かす指導とは

目の前にニンジンをぶら下げて走らせる馬のように、何か生徒にとっていいものを上げるという条件で奮起を促す手法です。

生徒にとってのいいもの(報酬)とは何か?


具体的によくあるのが

・テストで前回よりも順位が上がったら、次の席替えでは好きな席を選ばせる。
・球技大会で1位になったら宿題をカットする。
・部活動で優勝すれば、帰りにアイスをおごってやる。

等があります。


家庭のおいては

・成績がアップしたら、お小遣いを上げる。
・成績がアップしたら、好きなものを買ってあげる。

等があると思います。

このような手法は、生徒もやる気になっていい面もあるのですが、

大きな欠点があります。


それは、

効果が一時的である

ということです。


その時は一生懸命やるが目標とするイベントが終わると、またやる気のない日々に戻ってしまうのです。

かと言って、報酬を次から次へと与えるのも限界があります。

つまり、

『報酬で動かす』方法には限界があるのです。




そして、もう1つ懸念すべきことがあります。

それは

『プロセス軽視』

に陥ってしまうということです。


どんなことしても報酬をゲットしたいという思いから

結果至上主義に生徒を追い込むことになります。



また、他のリーダーシップの例として、以下の記事も参考にしてみてください。

【学級のリーダーとして】『強制して動かす』にはこんなデメリットが【学級経営の基本】

【偽物の成功体験】結果至上主義は長続きしない【ポイントは過程】

私は、自分の学級を経営していくときに、大切にしていることがあります。

それは

『プロセスを重視する』

ということです。


学習面でも生活面でも、生徒が成長することを一番に臨みますが、

その成長にいたる過程(プロセス)がどのようなものだったかということを

いつも生徒に振り返らせています。


つまり、


「今回の成功はどのように作られたものなのか?」




ということを生徒自身に客観視させるのです。

そうすることによって、次に同じような場面に遭遇したときに

自分で解決することができるようになるのです。

先に述べたような、結果だけを求めてプロセスを軽視する、このやり方だと

本当の成長や成功体験とは言えません。

単に、偶然成功しただけであって、本物ではないのです。

【報酬→振り返り→自信→実行】報酬で動かすときに大切なこと【フォロー】

ここまで『報酬で動かす』指導の欠点について紹介してきましたが、

100%ダメか、というとそうでもありません。


個人的には、生徒がやる気を出すきっかけは何でもいいと思っています。

ただし、報酬で動かす場合は、一時的なしのぎにしかならないため、

もし使った場合には次のようなフォローが必要です。


『自分の取り組んできた過程(プロセス)を振り返らせる』




例えば、「成績アップしたら宿題をカットしよう」という報酬を与え、テスト前にヤマを張って勉強した生徒が、うまくはまって高得点を取れたとしましょう。

結論から言えば、これは偶然の成功で、本物とは言えません。

ここで生徒を呼んでこう話すのです。

「今回は点数良かったな。結構勉強したのかい?」

「はい、ぶっちゃけ、ヤマを張ったらちょうど勉強したところが出題されたんですよ。」

「そうか。それはラッキーだったな」

「はい!」

「でも、そのラッキーを、ラッキーのままで終わらせない方法があるんだけど聞きたいか?」

「え!そんなのあるんですか?聞きたいです。教えてください。」

「じゃあ、聞くが今回のテスト勉強で本格的に勉強し始めたのは、テスト何日前からだ?」

「えっと、正直に言うと3日前です。」

「じゃあ、次のテストも3日前からヤマを張って勉強するか?」

「いえ。」

「それはなぜだ?」

「だって、つぎもヤマが当たるとは言い切れないし、もしはずしたら絶望的な点数になるので・・・」

「そうだな。今回の結果でわかったことは、3日間集中して勉強する力があるということ。そして、ヤマを張ったとはいえ、3日間勉強すればその部分だけはしっかり理解できたということだ。これが何を意味するか分かるか?」

「僕はやればできるということですか?」

「そうだ!ヤマが当たったとか偶然とかそういう実力ではなく、本当の実力を手にする力をすでに持っているということだよ」

「そうだったんですね。先生にそんなこと言われるまで気づきませんでした。」

「じゃあ、次のテストに向けてどうする?」

「早めにテスト勉強を始め、無理のない計画で集中力を切らさないようにテスト勉強をします。」

「そっか。じゃあそれでやってみろ。次も期待しているぞ」

結果は

『ヤマを張って偶然できた』

だが、その背景にあるプロセスを部分的に切り取って生徒に渡してあげるのです。

すると生徒は考えるのです。

自分の行動を客観視してみて初めて気づくこともあるのです。

このように『気づかせる』というのがポイントです。




仮に報酬によって結果を出したとしても

それを振り返るきっかけを与え、

生徒に自信をつけさせる。

そのうえで、どう行動すべきかを生徒自身に考えさせて実行させる。

この報酬→振り返り→自信→実行のサイクルがとても大切になってきます。


もし、偶然の成功で有頂天になっている生徒がいたとしたら

このサイクルを活用して、生徒の可能性をさらに伸ばしていってほしいと思います。

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