授業

【教師の準備】授業中に忘れ物をした生徒への対応の仕方【中学校数学編】

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【教師の悩み】なくならない生徒の忘れ物

「また忘れてきたのか!これで何度目だ?」

「いつになったら忘れ物しないで授業に臨めるのかなー,こんなんじゃ数学の成績も上がるわけないな!」

忘れ物をしてしまった生徒に対して

こんな言葉かけたことありませんか?

恥ずかしながら過去の自分は言っていました。


まず,忘れ物をする生徒の気持ちがわからなかった・・・

真剣に授業を受ける気がないのかと

ついつい,生徒を怒鳴らずにはいられない衝動にかられていました。

忘れ物をする生徒は確かに悪い。

でもそれ以上のことを考えもしなかったのです。

つい3年前までは・・・

【忘れ物への対処の仕方】3つのステップ

中学校に限らず学校の先生をしていれば避けては通れない課題だと思います。

『忘れ物をした生徒へ,どう対応し,どう指導するか?』

私は3年前にその答えにたどり着きました。

ここでは,その対応の仕方,指導の仕方として

『忘れ物への対処の仕方』として次の3つのステップを紹介します。

【第1ステップ】「忘れました」と言える雰囲気を作る!
【第2ステップ】授業で使うものを指定する!
【第3ステップ】授業後のフォローもしっかりする!

では早速いってみましょう、

【第1ステップ】「忘れました」と言える雰囲気を作る!

これが一番大事なステップとなります。

その極意は

「忘れました」と言える雰囲気を作る!

ことです。


まず,これがないと忘れ物に対する指導ができないのです。

もし,「忘れました」と言えない雰囲気の教室だったらどうでしょう?

きっと,生徒は忘れたことを先生に隠そうとします。そして

・隣のクラスの友達から借りてくる。
・隣の生徒に見せてもらう。
・ノートを忘れてきて違う教科のノートに書くようになる。

等の行動を起こします。


友達に見せてもらうことは一見,協力的でよさそうに見えますが,

そうではありません。

借りてきた友達の授業の方が進度が早ければ,

答えがあらかじめ書いてあったりして授業に新鮮味がなくなる。

その逆もありうる。


ノートを忘れてきて他の教科のノートに書くようになると

テスト前などにその部分が書いていないから復習のしようがない。

またその教科の復習にも悪影響を及ぼす。

そうならないために,忘れ物をしてきた生徒にはこう告げておくのです。


「忘れ物をして来たら授業前の休み時間のうちに先生に申し出ること!」

そうすれば

「先生,教科書を忘れてきてしまいました。すみません。教科書を貸してください。」

正直に言ってくれば

「はい,どうぞ。ちゃんと約束を守って申し出てくれたね。」

と褒めてあげればいいのです。


さらに授業後に

「先生教科書ありがとうございました。」

「はい,えらいね。ちゃんと挨拶できたね。次は忘れずに持ってくるのですよ」

と笑顔で対応する。


「はい,わかりました。」

お互い怒鳴ったり,文句を言うこともなく笑顔でやり過ごすことができます。

忘れたらちゃんと先生に言う。正直に言えば叱られない。

そんな雰囲気をしっかりと作ることが第1ステップです。

【第2ステップ】授業で使うものを指定する!

これを実現するためには,あらかじめ教師が準備しなければならないものがある。

・ノート    (バラで30枚)
・定規     (10枚)
・コンパス   (5個)
・教科書    (3冊)
・ワークのコピー(5枚)
・3色ボールペン(5本)
・下敷き    (5枚)

生徒が正直に申し出た場合には「はい。」と言って貸し出す。


こういったときに

「先生,ノート忘れてきたのですが,他の教科のノートに書いてもいいですか?」

と聞いてくる生徒がいます。

そんな時は笑顔でこう言うのです。


「だめです。このプリントをノートの代わりにして書くこと。」


このノートとは,大学ノートをコピーしたものです。

余白にはこう書いてあります。

「このノートに授業の内容を書いたら,家に帰って数学のノートに貼っておくこと。」

こうしておけば,家に帰ってから貼ることができるし,

何より授業中プリントにしっかりと板書の内容を書こうとします。


その他定規や3色ボールペンなど,授業で使う文房具は最初の授業で指定しておくのです。

そうすれば,忘れ物をしても同じものを借りることができるので

いつでも同じ条件で授業を受けることができるのです。

教師というのは生徒の授業を保証してあげなければなりません。

それは忘れ物をしてきたときも同様です。

それが教師の責任ということを決して忘れないでください。

【第3ステップ】授業後のフォローもしっかりする!

5月が過ぎたころになると,授業や学校生活に慣れてきて

つい忘れ物が2,3日と連続することがあります。

そんな時には指導が必要です。

といっても怒鳴ったり嫌味を言ったりするわけではありません。


「先生すみません。定規を忘れてきてしまいました。貸してくれませんか?」

「いいですが,あなたは3日連続で忘れていますよ。先生がおうちの方に電話連絡して用意してもらいましょうか?」

というと

「あ,大丈夫です。明日から忘れないように気を付けます。」

おうちの人に連絡するというのは生徒にとっては嫌なので忘れなくなります。


また,ノートを忘れてきた生徒で,配布したプリントを翌日ノートに貼ってきたかどうかも確認します。

「おー,えらいね。ちゃんと次の日には忘れた分の授業をノートに貼ってきたね。こういう人は数学ができるようになります。」

といって褒めるのです。


もし,貼ってくることを忘れたら

「先生はノートを忘れてきたらどうすればいいと教えましたか?」


「その日のうちに家でプリントを貼ってくる!」




「そうですね。今日中にノートに書いて先生に見せなさい。」

連続でノートを忘れてきた生徒には

「友達にノートを見せてもらい,このプリントに写して今日中に先生に見せなさい。」

としっかりと詰めることが大切です。


これによって

「忘れた後の行動をしっかりしないといけない」

ということを周りの生徒に意識させます。

以上のように,忘れてきたら翌日にチェックをして褒めることで

「忘れても次に日までにちゃんとやれば大丈夫なのだ」

という基準を生徒に教えることができるのです。

この授業後のフォローこそが忘れ物に対する対応の第3のステップです。

【ダメ教師からの脱却】忘れ物に対する向き合い方

教師としてこれだけは頭に入れておいてほしいことがあります。


『忘れ物とは教師が怒鳴ってもなくなることはない。』




なぜなら,人間の脳は忘れるようにできているからである。

勉強とはいかに忘れる度合いを遅らせるかというふうに考える人もいるくらいです。

生徒を怒鳴ってなくなるようなら

もうとっくの昔に忘れ物はなくなっている。

そういった前提で生徒と接し,笑顔でやり取りできるよう

先に挙げた3つのステップを常に意識して授業に臨んでほしいと思います。

【結論】忘れ物はシステムで対応する。

これからは忘れ物をした生徒を見ても

怒鳴ったり,嫌味を言ったりする必要はありません。

すべて笑顔で対応することができるのです。


そのためには,生徒が忘れ物をしても


『素直に話して借りていくシステム』




を作ってしまえばいいのです。

このシステム作りこそが忘れ物に対する指導方法の結論です。


教師側もぶれることなく,最初に決めたシステムを一貫して生徒に植え付ける必要があります。

この根気比べ勝つことができれば,生徒はこう思うはずです。

「この先生にはごまかしはきかない。正直に伝えて改善すれば怒られることはない。」

授業だけでなく生活指導においても指導力を生徒に発揮することができます。


ここまで読んでくださった先生方,ありがとうございます。

これからもお互い,『忘れ物をシステムで対応できる教師』を目指して頑張りましょう。

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