授業

【授業開きまでにこれだけは準備しておこう①】ノート指導の極意【中学校数学編】

投稿日:2020年6月21日 更新日:

【ノート指導の悩み】小学校の先生の板書と中学校の先生の板書

新年度,授業開きの中で欠かせない指導がある。

それがノート指導である。

小学校でも当然ノート指導はなされていると思うが,

中学生においてもノート指導は必要不可欠である。

しかし,中学校の教師は小学校の教師に比べるとノート指導が下手である。

よく,小学校と中学校の連携と称して,小学校の授業を参観する機会がある。

そこで驚くのが小学校の先生の板書の素晴らしさである。

チョークを筆のように扱い,キレイの文字を書くのはもちろん

板書を1つのキャンバスのように活用する板書技術の高さ。

それは子供のノート指導と直結する部分がある。

『教師が構造的な板書ができる』=『子供のノートもわかりやすい』

と言える。

私自身も含め,中学校の教師ももっとノート指導に意識を向けてほしい。

【ノート指導の極意】ノート指導5つのコツ【中学校数学編】

この記事では,私の専門教科である数学科を例にして,

年度初めの時期にどのようなノート指導を行なえばよいか。

具体的な方法を5つ紹介します。

この方法を実践すれば単に書き写すだけのノートから

活用するノートへ変身させることをお約束いたします。

【ノート指導中学校数学編①】魔法の縦線

まず1つ目のコツとして,数学のノートを作るときに必要なのが

『十分なスペース(余白)』

です。

数学の授業では,計算式を書いて途中の式,答えを書く必要があります。

問題を間違えた場合は,正しい解き方を書くスペースが必要です。

その十分なスペース(余白)をとるために

ノートの左端から2マスのところに縦線を1本引きます。

この縦線の左側には次のことを書きます。

・日付
・曜日
・ページ番号
・問題番号(問1,基本,章A,章B)

これによって,線の左側は上記の項目,右側には実際の計算や考え方,まとめなどが記入されます。

後で振り返るときに,

「●月○日の授業ノートはどこだっけ?」

「p38の問題はどこに書いてあるかな?」

など,目的のノートにたどり着くためには縦線の左側だけ見ればよいので

非常に見つけやすいのです。

さらに,左側2マス以外は自由に使えるスペースとして活用できます。

【ノート指導中学校数学編②】○○○○は使わない!

2つ目のコツは,数学ならではだと思います。

数学の授業では必ず計算問題が出てきます。

そして,計算問題には必ず間違いがつきものです。

計算問題を間違えたときの対処の仕方で,数学ができる生徒かできない生徒かが大きく分かれます。

数学が苦手な生徒は,間違えるとすぐに消しゴムで消してしまいます。

逆に数学が得意な生徒は,間違ったところを消さずに残しておくのです。

ちょっとしたことですが,これが大きな差なのです。

結論から言います。

数学のノート指導の2つ目のコツは

『消しゴムは使わない!』

です。

では,問題を間違えたらどうすればよいのか?

答えは簡単です。間違えたところは赤ペンで大きく『×』をつければいいのです。

そして,その脇に正しい計算過程を赤ペンで書いておくのです。

そうすれば,あとでこのノートを見たときに,

自分の間違いと正しい解き方が同時に確認できて復習に役立つからです。

人間自分のミスというのはいつまでも記憶に残っているものです。

だから,つい間違いを抹消したくなって消しゴムを使いたくなるのですが,

問題を理解するためには逆で,強く意識(記憶に残る)させるために消さずに残しておくのです。

【ノート指導中学校数学編③】丸の大きさは□□□!

ではノー指導の3つ目のコツは,丸付けについてです。

問題を解いたら答え合わせをして丸付けをしますよね。

この丸のつけ方にもポイントがあるのです。

私がいつも生徒に指導しているのは

『丸の大きさは10円玉位の大きさで!』

です。

しかも,丸をきちんと閉じさせます。

この目的は2つあります。

1つは見た目,10円玉くらいがノートに書く丸の大きさとしてちょうどよく見やすいのです。

500円玉では大きすぎて書きづらいし,Yシャツのボタンみたいな小さな丸だと達成感がない。

2つ目は,丸付けを丁寧にさせるためです。

数学が苦手な生徒というのは,意外と丸付けをいい加減にやっています。

崩れた丸の形で,複数の問題を連続してつながったような丸を書く生徒もいます。

逆に数学ができる生徒というのは,解答を丁寧に行います。

解説や自分の解いた計算式などをきちんと確認するので,学力も伸びるのです。

丸付けの動作を丁寧にすることで,解答もより丁寧になるということです。

そのため,丸を書くときにはきちんと丸の線をすき間なくピシっと閉じさせるのです。

具体的に黒板で示してあげるとよいでしょう。

「こうやってきれいで閉じた丸を書くんですよ!」

「最後,しっかり閉じないと数学の神様がその隙間から逃げていきますよ(笑)」

なんて冗談交じりに言うと,生徒たちは結構本気になって丸を書くものです。

【ノート指導中学校数学編④】○○は2行分使って書け!

ノート指導のコツ4つ目。

これはすぐに思いついたと思います。

ズバリ『分数は2行分使って書け!』です。

『分数』って,聞いただけで吐き気がする生徒もいるかもしれません(笑)

そのくらい,苦手にしている生徒が多いのがこの分数です。

しかし,苦手な生徒に限ってノートの狭いスペースに

こちゃこちゃと分数をを仕込むように書いています。

つまり,小さく汚い分数は何が書いてあるかわからず

自分で計算ミスを引き起こすのです。

だから分数を大きく見やすく書く癖が必要になってきます。

その手段として『2行分使って書く』必要があります。

これも,ノートの罫線を実際に黒板で書いて見せてあげると生徒もすぐに理解するでしょう。

【ノート指導中学校数学編⑤】△△△△を多用してオリジナルのノートづくり!

最後にノート指導のコツ5つ目。

これは上級編と言ってもいいかもしれませんが,数学ができる生徒はみんなやっています。

それは

『ノートにコメントを書く』

ということです。

コメントとはいったい何を書けばよいのか?

その答えは簡単です。

コメントには自分の心の声を文字に起こせばいいのです。

例えば,分数の計算で,途中通分をやるのを忘れてしまって間違ったとします。

そんなときは間違った計算式の近くに吹き出しでも書いて『通分を忘れない!』と書くのです。

約分を忘れてしまって間違った場合は,約分すべき計算箇所のところに

『最後,約分注意!』

と吹き出しの中にでも書くのです。

こういったコメントを多用してオリジナルなノートを作るのが

数学を理解するうえで大切になってきます。

このコメントを多用することには2つの効果があります。

1つ目は,自分の間違いやすいポイントを意識しやすいということです。

2つ目は,自分の言葉で注意点を書き上げることで,記憶に残りやすく同じ失敗を繰り返しにくくなるのです。

教師が書いた板書だけでは印象が薄く,頭に入ってこないものです。

そこに自分なりのコメントがたくさん書いてあるノートがあればどうでしょう?

「あ,そういえば前にここで間違えたっけ!」

「自分はよく約分を忘れて間違えることが多いな。テストの時には十分に注意しよう!」

こんな感じで,世界に1つしかない最高のノートができるのです。

【ノート指導の極意】ノートはその生徒が活用できるかどうかがポイント

ノート指導は何のために行うのでしょうか・・・

先生が見やすいノートを作るため?

違いますよね。

生徒が後で振り返るときに活用できるノートにするために行うのです。

つまり,生徒が使いやすいようにまとめられていなければならないのです。

教師は,毎時間どんな板書にして,どんなノートを生徒に書かせるのかを

意識しながら授業を組み立てていく必要があります。

【ノート指導の極意】教師自らノートを書いてみることが成功の近道です!

生徒に活用してもらえるノートを作るには1つのコツがあります。

それは,生徒と同じノートを教師も実際に書いてみることです。

生徒と同じ大きさで行数も同じノートを使い,生徒が書くであろう内容と同じ内容を

事前に書いてみることです。

生徒目線で書いてみると意外な盲点に気づいたりします。

「あ,ここでまとめを書くと,次の問題は新しいページに書かないとスペースが足りなくなる。授業ではここで新しいページに書くように指示をしよう」

「分数の式を2行分使って書いていくと,このくらいノートのスペースが必要なんだ!」

など,生徒がつまずくポイントを事前に確認することができ,それを回避するための指導があらかじめ予想できるのです。

キレイにノートが書けて,

自分の間違った問題と正しい解答が書いてあって

美しい10円玉の丸がたくさん書いてあって

自分の言葉でまとめられた

ノートを持っていれば,数学が好きになるし学力も必然的に伸びていきます。

ちょっとしたコツで活用できるノートと他だ書き写すだけのノートに大きくわかれるのです。

ここまで読んでくださった方ならもうノート指導で悩むことはないと思います。

今回は数学のノートとして話をしましたが,他教科でも十分応用できる内容だと思うので

いろいろと試してみてください。

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