授業

【担任が伝えるべきこと】中学校1年生の勉強方法【心構えを解説】

投稿日:

【中1ギャップ】中学校の勉強についていけるのか?【不安】

中学校進学前の6年生にアンケートを取ると

心配なことで必ず上位に来るのが

『勉強』と『人間関係』

である。

これは保護者も同じ傾向をもつ。

特に勉強は、教科担任制になることから

「勉強内容がむずかしくなる・・・」

という不安が一番である。


小学校では授業についていけた生徒が中学校に入学するとできなくなる

いわゆる『中1ギャップ』はこんな不安からくるものである。

中学校の担任はこれに対応しなければならない。

入学してきた生徒に対して、学級や学年集会などで

中学校の勉強とは・・・

という話をする機会があると思います。

担任がどんな話をするかで生徒たちの勉強に対する不安を解消できるかどうかが決まります。

中1ギャップを解消し生徒の不安を取り除くためには、どんなことを伝えればいいのでしょうか?

【最重要】勉強に対する心構えが大切【これが勉強方法のベースとなります】

この記事では、

中学校1年生向けに、

『中学校の勉強はこんな心構えで臨めば大丈夫!』

という内容を紹介していきます。

ポイントは以下の3つです。

○『感謝』の気持ちをもって授業に臨む
○知識だけを身につけてはいけない
○意識だけでは自分を変えられない

この内容を理解し、実行した生徒は

中学校の授業についていけることをお約束します。

では早速いってみましょう。

【『感謝』の気持ちをもって授業に臨む】

まず1つ目は『感謝』の気持ちをもつことです。

心構えとして絶対に必要な要素です。


つまり、教えてくださる教科の先生に対して感謝の気持ちをもつ生徒ともたない生徒では学習効果がまるで違うということです。

具体的に『感謝』をどの場面で発揮すればいいのかというと

『授業のあいさつです』

はじめのあいさつ、おわりのあいさつ、それを姿勢を正して先生の目を見てきちんと例ができる声に出してあいさつできる生徒は成績も伸びていきます。


また、教師に対する言葉遣いも敬語を使って話をすることも当たり前です。

謙虚な心をもっていない生徒が新しい知識を吸収し、自分の考えを広げることができるでしょうか?

まずは、授業をしてくださる教師に対する感謝の気持ちをもつことの大切さを生徒に伝えましょう。

【知識だけを身につけてはいけない】

「数学の公式って、将来社会に出てから使うのか?」

「歴史の年号を覚えて何か役に立つのか?」

こういった問いを時々生徒からされます。

私の答えは

「役に立たない」

です。


その分野の研究者などは実際に使うかもしれませんが、

そうでもない限り全く役に立たないと言っても過言ではないでしょう。

では、なぜ勉強するのか?

それは勉強で得た知識をもとに、どんなことに活用できるか?と、自分なりの考えをもつことに意味があります。


例えば、数学の『2次方程式の解の公式』

こんなの覚えても実社会では何の役にも立ちません。

しかし、この解の公式と言うのは

2次方程式の一般式から式を変形すると得られるものです。


つまり、何か結果を出すときには

「一般的なモデルを少し変えて顧客のニーズに合わせた形に変形することが客の立場から見ればわかりやすい」

ということを学ぶきっかけになります。


数学という学問は、できるだけシンプルにどんな場合も成り立つ公式を重要視します。

その特徴を実社会に生かす考え方を学ぶいい教材ともいえるのです。

教師自身がこういった考え方をもっていて教えるのと、考えずに教えるのとでは大きな差です。


社会の年号の例で言えば

○○○○年 □□の戦い

というのを覚えたとします。


この段階ではまだ単なる『知識』です。

ここから

・なぜこの年に戦いが起きたのか?
・戦いが起きたきっかけは何か?
・勝因は何で敗因は何か?
・戦いによって世の中はどう変わったのか?
・この戦いにおける戦略は現代に使えないか?
・この時代の武将から得られる学びとは何か?

という視点をもてば、自分のなりの考え方が深まりますよね。


勉強は『知識を得ること』が目的ではありません。

勉強の目的は

『生きるために必要な術を身につけるため』

にあるのです。


一言で言うと『勉強は生きるためにする』と私は考えます。

これが勉強をする目的のただ1つの答えとは思っていません。

しかし、教師である以上

「なぜ勉強するのか?」

に対する答えはもっているべきです。

【意識だけでは自分を変えられない】

3つ目は意識に関する内容です。

中学校1年生は、入学したての頃は意欲的です。

生活面も学習面も、部活動に対しても意欲的です。

しかし、この意欲だけでは自分を変えられないのです。

「よーし、今日から勉強頑張るぞー」

と言っているときは、ある意味興奮状態です。


人間と言うのは興奮状態を長時間続かることはできないように設計されています。

つまり、いつかは覚めるのです。

勉強も同じで、やろうと思っても早い人ではその日の夜にはやる気が落ちているのです。


では、どうすればいいのかというと

『環境を変える』

のです。


具体的には、

・勉強するときにはスマホを親に預ける
・部屋にある漫画を段ボールにしまってガムテープで閉じてしまう
・テレビのないところで勉強する
・ゲームを捨てる

という方法があります。


特に、スマホはほとんどの生徒が所持しているので

勉強の妨げになっていることは間違いありません。

当然、中学校1年生で自分でコントロールできる生徒もほとんどいません。

近くにあるから使うのです。


親に預かってもらえば、とりあえずその間は見ることはないでしょう。

意図的に勉強に集中できる環境を作り出すことがポイントです。

親に協力をお願いすれば、断る親はいないと思います。

自分の力だけでなく利用できるものは何でも利用するつもりで、

集中できる環境を整えることが成功への第一歩なのです。

【中1だから効果絶大】難しくなる勉強を『楽しさ』に!【担任が伝えるべきこと】

勉強とは今まで知らなかったことに気づき新しい考え方が身に付くわけですから

本来勉強は楽しいものなのです。

そして、それを苦しいものに変えているのが大人です。

面白くない授業、結果だけを求められる親からのプレッシャー、様々な原因で

やる気を無くしている生徒がたくさんいるという事実を教師は理解しておくべきです。


中学校1年生の初期段階は、3年間の中で一番やる気に満ち溢れる時期です。

この時期に『勉強とは何か?』とか『学ぶことの大切さ』を教えることは何より効率がいいことです。

「中学校は勉強内容が専門的になるから大変だ・・・」

これを

「中学校の勉強って専門的になってたくさんのことがわかるようになった!」

という気持ち生徒を変えるのが教師の仕事です。

まずは、勇気をもって教師が勉強の楽しさを生徒に伝えましょう。

【教師の使命】授業は教師と生徒の真剣勝負【まずは教師自ら実践】

また、今回紹介した内容をより実効性あるものにするために、

教師にできることがあります。

それは、

『教師自身が楽しんで授業をする』

ことです。


生徒に、「知識だけではだめだ。そこから自分なりの学びをもつことが大切だ!」と説くのであれば

教師自身が「この内容を勉強すると、こんなことに役立つんだよ、あんなことにも生かせるんだよ、これってすごいことだと思わないかい?」

と楽しんで授業をしていれば、生徒は理屈抜きでどんどん自分で考えるようになります。

ぜひ、教材研究の段階から生徒が生き生きと学ぶ姿をイメージして、我々教師も授業を楽しもうではありませんか。

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