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【教えて!】先生と生徒との距離感は?【悩み】
学級担任をしていると、いろいろな悩みが出てきます。
その中の一つに
『生徒との距離感』
があります。
特に、思春期となる中学生と関わる中学校の担任の先生にとっては
永遠の悩みかも知れません。
ここで言う距離感とは
『物理的な距離』ではなく
『精神的な距離』のことを指しています
「悩みをもっている生徒がいるけど、担任としてどこまで踏み込んでかかわっていったらいいのだろうか?」
担任を経験したことのある人だったら、一度は思うことではないでしょうか。
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この記事では、
担任として、生徒にどの程度の距離感で接していけばよいかということを紹介していきます。
この記事を読んでいただければ、生徒との関わり方についてのヒントを得られるはずです。
では、具体的に担任は生徒一人一人に対してどの程度関わっていけばよいのか?
結論から言うと
『100%全身全霊で関わっていく』
です。
つまり、その生徒が100%納得がいくまで関わっていくことが大切です。
逆に、30%、40%の表面的な関わりでその生徒が変わるということはあり得ないということです。
では、100%関わるとはどういうことか?
それは
相手の立場に立って話を聞くことです!
これは、決して生徒の言うことをすべて受け入れるということではありません。
○生徒の考えが間違っているのであれば「違う!」とか「甘い」とかを言ってあげる
○視野が狭くなっていれば、何か違う視点をヒントとして与える
○聞いてもらう相手がいなくて困っているような悩みであれば共感してあげる。または一緒に悩んであげる
このように担任が考えられるいろいろな考え方を総動員させて
目の前の生徒が成長するためにはどんなことが必要かということを
常に考えていく教師でありたいものです。
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ここで残念なお知らせがあります。
100%全身全霊で生徒と関わると言ってきましたが
そのようにしてもなお
生徒が100%変わるかというとその答えは『NO!』です。
人はちょっとアドバイスしたくらいで、ちょっと話を聞いてくれたくらいで
心が動くことはありません。
様々な悩みから生徒を動かしていくためには
「この先生は自分のこととか自分の感情とかそういったものを理解している人だ!」
と思ってもらう必要があります。
学級経営で、生徒との関係がうまくいかない教師の原因は
マウントを取りに行くことす。
つまり、アドバイスも論理的に相手を論破することが目標となってしまうことです。
「論理的に考えると、これはこうだからっこうでしょ、だからこうしてください、わかりましたか?」
このように、生徒が納得するかどうかではなく、教師が納得するかどうか、が指導のポイントとなってしまっています。
もし、そんなことで口げんかに勝ったとしても、その生徒の成長には1ミリも関われていないことがわかります。
○生徒と表面的な関係しか築けない!
○生徒の悪い面を指摘するだけになってしまう・・・
○つい生徒を論破してしまう・・・
こんな担任にはなりたくないものです。
【担任】鬼となり仏となる【自己満足で終わってはダメ】

【アドラー心理学】勇気づけを生かした学級経営【学級担任目線】
では、担任として生徒とどのような距離感で関わっていけばよいのか?
生徒の未来を考えてとるべき行動とはどんなことか?
それは「鬼となり仏となる」ことです。
本当に生徒のためを思うのであれば、担任は「鬼となり仏となる」覚悟が必要です。
例えば、もともと勉強が苦手だった生徒が、家庭学習をしっかりやるようになってきて、成績も徐々に伸びてきたとします。
その生徒が新たな課題にぶつかって「先生最近また、勉強が難しくなってきて勉強がはかどりません。」などと訴えてきたとします。
そこで、これまでのことを振り返りながら
「それくらいは出来なくてもいいよ!」
などと言ってはいけません。
担任は
その場は「ものわかりの良い担任」を演じる必要はありません。
それは、教師のためであって生徒のためにありません。
基準が低いところでできていても、その子のためにならない。
厳しいかもしれませんが、その時には「今までよく頑張ってきたね」と仏の顔を見せつつ、「もっと上を目指しなさい、あなたならできますよ」と鬼になって背中を押してあげあて欲しいのです。
その時に、これはその生徒が気に入らないから厳しいことを言うのではない
「本当にあなたの未来を明るくしたい」
この思いから言っているのだという心を持ちながら生徒の関係を築いていってほしいものです。
大切なことは
『担任の自己満足で終わることがなく、大切なのは生徒の未来だ』
という心構えです。
担任が「ここまでできればいいだろう」と思ったら生徒はそれ以上伸びません。
「鬼」と「仏」を上手に使い分けながら生徒と関わるべきです。
そうして日々の実践を積み重ねていくことで、生徒は次第に
「担任の先生のために、担任の期待に応えよう」と頑張るはずです。
○良く話を聞いて
○良い子とはほめ
○だめなことはだめとはっきり言う
○自己満足に陥らないように生徒の未来に焦点を当てる
これが、生徒との距離感をもった指導の在り方だと私は思っています。
ここまで記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。
この記事が、あなたの力となることを期待しています。