学級経営

【学級経営】『目的』と『目標』の違いを知らない担任は学級を崩壊させる【真実】

投稿日:2020年7月13日 更新日:

【目的と目標】学級経営の基礎がこんなところにあったのか【悩み】

私は現役中学校教師です。

ある学級経営の研修会に参加したときに、講師の先生からハッと驚く質問をされました。

「目的と目標の違いを説明してください。」

正直私は何も答えられませんでした。


言葉の違いは分かるけど、内容について深く考えたことがなかったからです。

そのあと、講師の先生はこう続けました。

「この目的と目標を理解せずに学級経営を行うと必ず学級崩壊を生む!」

私はこの研修会に参加して本当に良かったと思いました。

私に限らず、学級担任をしている先生であれば、

「今年はこんな学級にするぞ!」

と、意欲をもって取り組んでいるはずです。

その分、学級経営に対する悩みは尽きないものだと思います。

【学級崩壊しない学級づくり】『目的』と『目標』の意味はこうだ!【納得】

この記事で伝えたいことは次の3つです。

○学級経営に生かす『目的』とは?
○学級経営に生かす『目標』とは?
○『目的』と『目標』の具体的イメージ

『目的』と『目標』をどのようにとらえて学級経営を行なえばいいのか私が学んできたことと実際の経験をもとに紹介します。

【学級経営に生かす『目的』とは?】

『目的』とは、漢字で見て分かるように

『目指す的(まと)』です。

つまり、「何のために?」の問いに答える、やや抽象的な使命、理念やビジョンなどを含んだ価値観であると考えられます。

学級経営で言えば

「何を目指して学級集団を育てていくのか?」(担任目線)

「みんなは何のためにこの学級で生活しているのか?」(生徒目線)

などがあげられます。


これは私の個人的な意見ですが、

『目的』≒『学級目標』

と考えます。




名前は学級目標ですが、学級目標とは抽象的な内容がほとんどです。

教室の目立つところに掲示し、いつでも確認できる『目指すべき的(まと)』であるのです。

年度初めに担任の先生は学級目標を決めるときに、だいたいこう言いますよね。

「みんなが目指すべき姿を考えて学級目標を決めましょう!」

まさに学級目標は、集団の『目的』なのです。


そして学級目標に生かす『目的』とはどんなものか?

どうしても抽象的な内容になりがちですが、1年間生徒にイメージを持ち続けてもらうコツが2つあります。

・『キーワード』
・『絵』




例えば、文章で

「みんなが協力し合って、元気な挨拶ができ、いじめのないクラス」

と書くと悪くはないのですが、少し浅いと思いませんか?

これを『凡事徹底』というキーワードを使って

「凡事徹底を目指すクラス!~当たり前のことを当たり前にやる~」

という学級目標にすると、集団としてさらに上の領域を目指す雰囲気が伝わりますよね。

このようにキーワードを使うと、生徒の記憶にも刻まれやすいので様々な場面で共有しやすいのです。


もう1つ使えるのが『絵』です。

私が過去に使った例として次の絵があります。

そうです。パズルの絵です。


「先生が目指す学級のイメージはこのパズルだ!この1ピース1ピースがみんな1人1人。個人にはそれぞれ得意な面と不得意な面がある。出っ張っているところが得意な面だとするとへこんでいるところは不得意な面だ。学級集団とはお互いに得意不得意をお互いにカバーし合って成り立っている。みんなもこのパズルのように助け合い、この学級の絵を完成させていこう!」

絵は言葉よりもイメージがしやすいというメリットがあります。

こんな『絵』を利用する方法もお勧めです。

【学級経営に生かす『目標』とは】

『目標』とは「どこかに向かうための標(しるべ)」であり、

「どこに向かって?」の問いに答えるものです。

数値で示されることが多い具体的な指標とも言えます。

目標には大きく3つのパターンがあります。

○短期目標
○中期目標
○長期目標

例えば、部活動で言うとわかりやすいですね。

「週末の練習試合に向けてサインプレーをしっかり確認しよう」(短期目標)

「3か月後の公式戦までには長い戦いに備えて基礎体力をしっかり鍛えよう」(中期目標)

「部活動の引退をどんな気持ちで迎えたいのか、部としての目標を考えよう!」(長期目標)

学級でい言えば

「来週の定期テストでみんな前回の自分の点数より1点でも多くとることを目標としよう!」(短期目標)

「10月の合唱コンクールに向けて、夏休み中に曲をしっかりと聞いてくること。2学期の初めには全員が音程がとれる状態を目指そう!」(中期目標)

「来年の今頃にはみんな卒業だ!卒業の日をどんな気持ちで迎えたいかこれから渡す用紙に書いてみよう!」(長期目標)

つまり、目標とは具体的で生徒の目や頭に浮かびやすいものである。

数値目標を持たせることも多くなるでしょう。

生徒の成長を目に見える形で確認するためにも、目標設定はとても大切になってきます。

生徒のモチベーションを上手にコントロールするためにもこの目標を上手に活用していきたいものです。

【『目的』と『目標』の具体的イメージ】

では、『目的』と『目標』はどちらを先に決めればよいのか?

もうお分かりですよね。

まず『目的』を先に決めて、その目的を具現化するために『目標』を決めるのです。

具体的なイメージで言うとこんな感じです。

目的は目標に意味と活力を与え、方向性を示すのです。

【目的を活用】学級崩壊させないために!【生徒指導】

この『目的』と『目標』をしっかり理解しておくと学級崩壊が防げます。

学級崩壊にはいろいろなパターンがありますが、根本的な原因は担任と生徒の間にギャップが生じるところにあります。


そのギャップを埋めるのが『目的』です。




例えば、学級内にいじめが発生したとして、いじめを該当した生徒に指導する際にこの『目的』が役に立ちます。

学級目標(目的)を「社会に出ても恥ずかしくない行動がとれるクラス」としていたとします。

いじめをした生徒にどんな指導が必要か?

当然「相手を傷つける行為は人としてやってはいけない!」

という指導は絶対に必要です。これは生徒指導主事から指導してもらえばいいこと。

そのあとに個別に生徒を呼んで次のような指導をします。

「今回してしまったことは確かに悪いことだ。でも先生はうれしかったことが1つある。それはあなたが正直に自分のいじめを認めたことだ。人間生きていれば間違いを犯すことは必ずある。それは社会に出てもずっと同じだ。その時に素直に謝れる人とごまかして逃げる人とでは人勢において大きな差になって表れてくる。うちのクラスの学級目標は『社会に出ても恥ずかしくない行動』だ。あなたはそれを守った。そのことが先生はうれしい。確かに反省すべき点はたくさんあるが、あなたはこの件で大きく成長できる。先生はそう信じている。」

集団の『目的』がはっきりしていると、崩れかけた人間関係を修復するのに役に立ちます。

それだけに学級担任は『目的』と『目標』の違いをしっかりと理解してほしいのです。

【担任の特権】学級経営と生徒の成長【やりがい】

生徒の成長を一番近いところで見られる。

これが学級担任をしていて一番楽しい部分である。

生徒が成長する土台には、集団としての目的(あるべき姿)と目の前のやるべきこと(目標)があります。

ぜひ、学級担任として、生徒の成長した姿をイメージしながら

『目的』と『目標』

と意識してほしいと思います。

ここまで読んでいただいた方ならきっと素晴らしい学級を作ってくれるでしょう。

お互いに学級経営頑張りましょう。

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