学級経営

【学級担任の視点】成功する生徒、失敗する生徒の見分け方【行動パターンあり】

投稿日:2020年7月18日 更新日:

【先輩から学ぶ】成功する生徒、失敗する生徒の違い【生徒理解】

昔、先輩先生からこんなことを言われた。

「勉強でも部活でも結果を残す生徒は普段の様子を見ればすぐにわかる。」

その当時、まだ20代の教師だった私にとって衝撃的な言葉でした。

「ど、どうしてそんなことがわかるのですか?」

「まあ、100%とは言わないが、90%以上の確率で言い当てることができる。この結果を出す、出さないの差は、あることをしているかしていないかで決まる。」

このころ生徒指導や学級経営で悩んでいた私はその先輩先生の話に引き込まれていきました。


学級経営は生徒理解に始まり生徒理解に終わるというほど、生徒理解は重要である。

しかし、言葉で言うのは簡単だが、生徒のことをどれだけ理解できるかというのは、学級担任にとって永遠の課題とも言えます。

生徒理解の1つのポイントとして、生徒が成功するか失敗するか見分ける方法を知っていれば、生徒へのアプローチの仕方も変わってくるでしょう。

【アドラー心理学】自分の未来は自分で決める【自己決定論】

ここで1つ確認しておくことがあります。

それは、この記事における成功と失敗の定義です。


成功とは自分の目標を達成した状態のことをさします。

失敗とは自分の目標に達しなかった状態のことをさします。


ここだけを聞くと、こんな突込みを入れられると思います。

「失敗は成功の元。失敗だって必要なことだよ」

確かに、その通りです。失敗も決して無駄ではありません。

ここでの失敗はもう1つ付け加えて、「途中過程において努力をしないで失敗すること」と定義したいと思います。


つまり、一生懸命努力して成功したり、失敗するのはいいことだ。

この記事で言いたいことは、目標に向かって努力できる生徒とできない生徒の間には大きな差があって、その分岐点にはある行動パターンが隠されているということです。

では、いったいどんな行動パターンが未来の成功に影響を与えるのか?

成功する生徒と失敗する生徒の見分け方は、ズバリ!


『自分の未来を自分で決めているかどうか?』




です。

かっこいい言葉で言うと『自己決定論』と言います。

例えば、自己決定論ではない考え方の例として

・「俺の成績が伸びないのは、家に自分の部屋がないからだ」

・「私が部活の大会で私が負けたのは、パートナーがミスをしたからだ」

・「部活の後輩が全然言うことを聞かないから集中して練習に取り組めないのだ」




逆に自己決定論に基づいた考え方

・自分の部屋がないから勉強できないと決めつけているのは自分である。その環境を変える努力をしないでいるのも自分である。環境を変えようとしなかった自分にも原因がある。

・大会で勝てなかったのは、パートナーのミスをカバーできなかった自分にも原因がある。ミスをしない人はいない。それなのにできないところにばかり目を向けていた自分。自分の視野の狭さが本当の原因ではないか?

・後輩をしっかり育成せず、協力して練習をする雰囲気を作ろう最大限の努力をし続けることを私は怠っていた。だから後輩も好き勝手な行動をしているのだ。




このように起きている出来事について、一切言い訳はできません。

『自分の学習環境』、『未熟なパートナー』、『困った後輩』

これらはあくまでも影響にすぎず、今日の前に不満な現実ああるとしたら、その現実を選んでいるのは自分自身なのだということです。


学級担任は『自己決定論』考えを、常に心の中に留めてほしいのです。

そうすることで、生徒同士がうまくいかない理由を誰かのせいにするギスギスした学級から、いつでも自分の決断に責任を持つハツラツとした学級集団に生まれ変わるのです。

【誰にも変えることはできない】水の流れの原理原則【例外なし】

では、なぜ

『自分の未来を自分で決めているかどうか?』

が、生徒の成功と失敗の分岐点なのでしょうか?

それには理由があります。

それは


『時の流れの原理原則です。』




皆さん、『時間とはどこからどこへ流れているのかわかりますか?』

次の2つのうち、どちらでしょうか?


①時間は 過去→現在→未来 の順に流れている

②時間は 未来→現在→過去 の順に流れている




これ意外と不正解の人多いです。

私も最初は間違えました。


正解は②の『未来→現在→過去 の順』でした。




これは川の流れに例えると簡単です。

川の水は、上流→現在地→下流 の順で流れますよね。

これは誰にも変えることができない自然界の原理原則です。

つまり、『上流』から流れてくる水は、まだ現在地に到達していない、これからやってくる水ということで『未来』ととらえることができます。

そして、現在地を通過した水は過ぎ去っていく時間をさしています。

そして過ぎ去った水は下流へと流れていくのです。したがって、『下流』の水は『過去』に当たります。


もう一度言います。現在地を過ぎ去った下流の水を上流にさかのぼらせることってできますか?




絶対できないですよね。

だから、何か目標を立てて取り組む時に、過去のことを引き合いに出して「これまで自分の部屋がなかったわけだから(過去)、これからも集中して勉強する環境は自分にはない!」と後ろ向きな考えに陥ります。

そうではなく、「自分の家で一番集中できる場所はどこだろう?
両親に相談してある時間帯だけ、親の書斎を借りるように提案してみよう!(未来)」と前向きな考えで取り組めば成功するのです。

なぜなら自分で行動を起こして未来を変えようとしているからです。


そうやって前向きに考えた未来(上流の水)はいずれ現在に流れてくるのです。

このように良くも悪くも、自分で考えた未来の通りの自分がやがて現在地に流れてくるということです。

自己決定論がない生徒は

「環境が悪い」と、悪い未来を想像し、その通りの結果が出たときに、その悪い結果を認めることができません。

認めないから反省しない。


反省しないから改善しない。

改善しないからいつまでたっても成功しない。

この悪循環に陥ります。こうなってしまったら心の手術が必要です。

そうなる前に、前向きな未来を創造するしている生徒かどうかを見極めてください。

【生徒の話をよく聞く】建設的か非建設的か?【担任の視点】

生徒を観察するとき、又は相談を受けたときのアプローチの仕方として次の点を意識してみてください。

「この生徒は、自分の未来を自分で決めているかどうか?」

「また、そのその判断基準は建設的か非建設的か?」

判断基準は、自分と他者にとって建設的な方向か、それとも非建設的な方向かで見てください。

「ミスをするパートナー」の話で言うと、

ミスの原因をミスをした本人にあると考える(非建設的)か

ミスを引きを越した原因は何かを考え、次に同じ失敗を繰り返さないように話し合うようにする(建設的)か

の違いが大きな差となって表れるということです。

ぜひ、生徒から何か相談されたときには

生徒の意見に耳を傾け、その内容が『建設的か』『非建設的か』という視点をもってみましょう。

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