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【学校の存在意義】学校は○○をするところ?
『学校は何をするところか』
この問いに教師ならどう答えるか・・・
教師の力量が問われる質問である。
今,これに答えられない教師が多い。
一見,いろいろな答えが当てはまるように思うが私はそうは思わない。
ズバリ言います。学校は何をするところか?
『学校は勉強するところである』
この原則を忘れている教師が多い。
例えば,
「授業よりも行事の準備が忙しい」と言って平気で授業を行事のために潰してしまう担任
確かに行事の準備は大変である。
しかし,これと授業は関係ない。
教師は授業で勝負!生徒の学力をいかに上げられるかが勝負なのです。
こんなことを言うと「学力だけでがすべてではない」と反発する教師もいるかもしれない。
私も学校は学力だけではないという意見に反発はしない。
しかし,それは真理をついていない。なぜなら・・・
学力が低下している学校で行事を成功させられるだけの力が生徒に備わっているか。
授業が成り立たないような学級の生徒が部活動や生活面で自分の個性を発揮できるか?
これに反論できる教師がいたら意見をいただきたいものだ。
実は学力とは生徒一人一人を図る貴重な物差しなのです。
もちろん学校全体の評価にも十分活用できる物差しなのです。
誤解のないように補足しておくが,
授業を一生懸命やれば,学力が向上すれば
行事や部活動,生活面がいい加減であってもよいというつもりは毛頭ない。
あくまでも学力というのはベースであるということを言いたい。
学力が向上している学校とはどんな学校か?
その陰には充実した授業がある
↓
その陰には授業者を中心として意図的な活動がなされている
↓
その陰には授業のルールを守る生徒の存在がいる
↓
その陰には生活面のルールが守れる生徒の存在がある。
このように学力とはそのもの単体では成り立たない。
『勉強ができる』=『生活ルールをきちんと守れる』
と言えるのである。
だから学校は勉強をするところこれが原則なのです。
【教師の心構え】授業改善のために教師が考えておくべきこと

この記事では,教師の最大の仕事である授業をいかに良いものにするか。
そのために必要な3つの心構えを紹介します。
それがこれです。
【教師の心構え①】生徒に言う前にまず教師が勉強しろ!
【教師の心構え②】授業理論をアウトプットせよ!
【教師の心構え③】Cランクの生徒への指導
1つ1つ解説していきましょう!
【教師の心構え①】生徒に言う前にまず教師が勉強しろ!

一番大事な心構えがこの
『生徒に言う前にまず教師が勉強しろ!』
ということです。
それは先ほど医師との比較で紹介しました。
では具体的にどんなことをすればよいのか?
まずは『本を読むこと』です。
あなたは,月に何冊仕事に関わる本を読んでいますか?
私は人に言うほど読んでいませんが,それでも月に5冊は読んでいます。
もらった本や借りてきた本ではだめです。
身銭を切って自分で本を手にすることが重要です。
身銭を切る理由としては,「その分元を取らないと・・・」と思い
何か1つでも得られるものを吸収しようと意欲的になれるからです。
これは校外研修でも言えます。
学校外で行われている『研修会』や『勉強会』,『講演会』などがあげられます。
こういったものに自らお金を投じて学びに行く教師でなければ
授業の力を向上させることはできないのです。
まずは,自分でお金を出して学ぶ教師を目指してください。
【教師の心構え②】授業理論をアウトプットせよ!

①ができたら次はこの②アウトプットです。
つまり,学んだことをそのまま心に留めておくだけでは何も成長しないということです。
まず,学んだことを授業で実践する。
するとそこから評価できる部分と改善する部分があるはずです。
そうしていくうちに,自分なりの論理が完成されていきます。
この自分なりの論理を自分以外の人に発信することが大切なのです。
発信するということは,
・要点をまとめる
・全体のバランスを考える
・根拠を明確にする
など事前にやらなければならないことがたくさんあります。
この作業が自分を成長させるのです。
発信の仕方は様々あっていいと思います。
論文形式にして,研究成果を発表するでもいいし,
レポートにまとめ先輩教師に見てもらうでもいいし,
私のようにブログにアップするでもいいと思います。
とにかく,自分以外のどこかに学んだことを発信してください。
【教師の心構え③】Cランクの生徒への指導

まず『Cランクの生徒』とは何か?
ここでは『評定2以下の生徒』と定義します。
2の生徒を3へ上げる。
1の生徒を2へ上げる。
これが教師に与えられた使命と言ってもいいでしょう。
苦手な生徒を最低ワンランクアップさせためには,
何に重点をおいて勉強をすればよいのか
例えば,次のようなことである。
・生徒の思考を活性化させる発問づくり
・生徒を授業に集中さえる授業技術
・どのような場面で,どのような指導をすればいいのかという対応力
・できない生徒をできるようにする学習指導の方法
他にもたくさん要素はあると思います。
これらを学ぶためのトレーニングに時間とお金を惜しまないことが大切です。
参考までに私が今まで授業改善で役に立った本をいくつか紹介します。
【授業改善のポイント】「生徒を変える」ではなく「○○が変わる!」

学校は勉強するところ。
↓
教師は生徒が勉強できるように指導するために存在する。
↓
生徒が勉強できるような方策を時間とお金を使って学ぶ。
↓
すると教師が変わる。
↓
そして生徒も変わる。
つまり,授業をもっと良くしようと思うのであれば
できない理由を生徒に押し付けるのではなく
自分に原因があると自覚することである。
学力が上がらない理由は生徒にはない。
全て教師の側にある。
だから
「生徒を変える」ではなく「教師が変わる!」
これが学力向上のために必要な教師の心構えである。