授業

【向山型教え方】第2条一時一事の原則【授業の腕を上げる法則】崩壊する学級は付け足しの指示が多い

投稿日:2021年6月21日 更新日:

【共通点】ダメな教師は指示を後から何度も付け足す

「じゃ、この板書をノートに写したら、教科書p38の問3の問題をやりなさい。」

「はーい」

「あ、あと問題と問題は1行空けてノートに書くんですよ」

こんなやりとり、よく授業であると思います。

そこで、いつもできがよいA君が自信ありげにノートを持ってきました。

すると

「ちょっとA君、問題と問題が1行空いてないじゃない!やり直してきなさい!!」

「えー、めんどくさいー」

「何ですかその口のきき方は!だいたい、いつもあなたは言葉遣いが悪いんです!」


こんな光景よくありませんか?

一見話を聞いていないA君が悪いようにも見えますが

実は、教師の指示の仕方が悪いのです。

では、教師の指示の仕方はどうあるべきなのでしょうか?

【定石】子どもが動く指示の出し方【一時一事】

この記事では、授業をはじめとして、行事においても役に立つ

『子どもへの指示の出し方』

が学べます。

結論から言うと、子どもが動く指示の出し方は

『一時に一事の指示を出す』

です。



ダメな教師は、一度に何個も指示を出します。

ひどい教師は、後から指示をつけ足します。

つまり、先ほどの記事のような状態ですね。

なぜこんなことが起こるのでしょうか?



それは

「思い付きで指示をしているから」

です。



教師の頭の中に、子どもの動きのゴールが見えていないのです。

だから、とっさに思いついたことをその瞬間に指示をしてしまうのです。

一度指示された子どもは、もう夢中になって活動し始めています。

そうなってから新たな指示をつけ足すのは容易ではありません。

また、一度に複数の指示を出すのも子どもにとってはわかりにくいです。

中には、一度に複数の指示を出しても理解できる子どもがいるかもしれませんが、

全員が理解できるわけではありません。



そこで、大切なのが

『一時に一事の指示を出す』

ということです。

【伝わらない】言えばわかるは嘘【教師の指示】

関連記事:【向山型】第1条趣旨説明の原則【授業原則十カ条】教師の指示の出し方~号令と命令の違い~

脳の中には『ワーキングメモリ』という領域があります。

その場で言われたことを覚えていられる容量です。

このワーキングメモリは時間が経つと記憶から消えていきます。

台所でいうところの『まな板』のようなものです。

料理をするときに、具材を刻んだり、具材を置いたりする場所です。

子どもはこのワーキングメモリが大人よりも小さいです。

ましてや子ども同士の中でも個人差があります。

つまり、一度に複数の指示を出されても、子どもによってはまな板から具材が次から次へとこぼれていく状況に陥るのです。



「はい、魚がきて、さばこうかなと思ったら急に大根がやってきていちょう切りをしなければならない。

そうこうしているうちに肉を切らなきゃならない・・・」



なんてことが台所で起きたら大変ですよね。

教師は、子どもの脳の中にこのまな板というワーキングメモリがあることを理解して指示を出すべきです。

教師の頭の中では、あれとこれとそれを指示しなければと整理できています。

それをそのまま子どもに伝えても子どもは理解しきれないのです。

当然、3つ同時に指示されれば、3つ目を考えているうちにもう1つ目の指示は頭に残っていないのです。

指示を出すときには、子どもの表情をよく見ながら、まな板の上が整理されているかどうかをよく見極めて指示を出していきましょう。

【プロはこうする】たくさん出したい指示をぐっとこらえる【実践】

冒頭の記事はこのように指示をすればよいのです。

「では、この板書をノートに写しましょう。」

「写した人は”写しました”と言います。」

「念のため隣と確認!」(確認させている間に遅い子が追い付いてくる)

「では次に教科書38ページを開きなさい」

「開いたら”開きました”と言います」

「開きました!」

「開いた人教科書持って!」
(持っていない子はまだ開いていない子だとわかる。周りが教科書をひらいている姿を見て遅い子は急ごうとする)

「問3の問題を読みます。」

「右の図は・・・、さんはい」

「右の図は・・・・」(最後まで問題文を読ませる)

「では、問3の問題をノートにやります。」

「問題と問題の間は1行空けるのですよ」

「何か質問ある人?」

「では、できたら先生のところに持ってきなさい。はじめ!」

このように指示をすれば、みんな一行空けて問題を解いてきます。

もし、約束を破ってきた子どもがいたら

「先生は一行空けるようにと言いました。書き直しです。」

というだけです。

指示がきちんと通っているし、周りもそのことを理解しているので反発できません。

指示をきちんと聞かなかった自分が悪いのだと思えるはずです。

そうすると授業において教師が主導権を握って進めることができます。

話を聞いている子どもがいい思いをする雰囲気になるので、学級経営上もより良い集団に育っていきます。

それだけ、今回記事にした『一時一事の法則』は重要な法則です。

まだ、実践していない先生がいましたが、早速試してみてください。

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