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【悪循環】ああ、また21時過ぎてる・・・【終わらない仕事】
「お先に失礼しまーす!」
これは自分の声ではありません。
時計は夜20時50分。
「はー。今日も21時過ぎるなー」
毎日毎日仕事に追われて一人残る職員室。
ほかの先生はどうしてあんなに早く仕事が終わるんだろう・・・
これは、若いころの自分です。
夜遅くまで仕事し寝る時間も満足にとれない。
でも、若いから短い睡眠時間でも何とか乗り切ることができてしまう。
しかし、週末にはたまった疲れがどっと出て、起き上がることすらままならない。
そんな日々を過ごしていました。
私は中学校の教員です。
今、教員生活20年以上がたち、中堅と呼ばれる立場となりました。
今では、遅くても19時には学校を退勤し、部活動が無い日はほぼ定時退勤しています。
このように変われたのにはコツがありました。
それが時間の使い方です。
【時間の使い方】定時退勤に向けた5つのステップ【実体験】

定時退勤
誰しもが目標とする仕事術だと思います。
できることなら定時で退勤して、残った時間を自分の趣味や自己研鑽に充てたいですよね。
友人や恋人、家族との時間をゆっくりと過ごすのもいいでしょう。
この記事では、その定時退勤を可能にするステップを紹介します。
記事の内容を読んでいただければ、時間の使い方が劇的に変わり、定時退勤できるようになります。
では、早速いってみましょう。
定時退勤をするには次の5つのステップがあります。
①夜早く寝る
②朝早く起きる
③朝1時間仕事をする
④午前中に大事な仕事を終える
⑤午後は単純作業→定時退勤する
【①夜早く寝る】
まずは、夜早く寝る。これにつきます。
これができれば、定時退勤への道が開けると言っても過言ではありません。
逆に言えば、これができなければ、あなたは永遠に職員室の主です(怖)
つまり、生活習慣を改善するということです。
そのためにはまず夜型の生活から朝型の生活に変えることが第一歩です。
具体的には夜10時には寝ましょう。
可能なら夜9時です。
「そんなの急に言われても、明日の授業の準備が終わらないと困るじゃないか」
という声が聞こえてくると思います。
確かに・・・自分もそうでした。
何より授業が大事。授業が楽しくなければ生徒だけでなく教師である自分も楽しくない。
授業準備がままならないと余計にストレスがたまるということありますよね。
ですから、急に今日早く寝ることが難しいのならば、
・週末からやってみる
・長期休みの時期に始めてみる
といった節目の時期を利用してやって見てください。
【②朝早く起きる】
ステップ2は朝早く起きるです。
具体的には朝5時です。
夜10時や9時に寝ていれば、7~8時間の睡眠は確保できています。
まず、睡眠時間はこのくらいは取りたいです。
なかなかすぐには起きられないという人は、
・目覚ましを少し離れたところに設置
・誰かに起こしてもらう
・友達と朝起きたことをLINEなどで連絡する約束をする
など、起きざるを得ない状況を作ってみてください。
夜早く寝て、朝早く起きる
これが定時退勤への大切な環境づくりと心得ましょう!
【③朝1時間仕事をする】
ステップ3は、朝1時間仕事をするです。
これは、家でも学校でもどちらでもいいです。
家でやるのであれば、あったかいコーヒーを淹れて目を覚ましてからやるのもいいでしょう。
学校でやるのであれば、通勤時間にもよると思いますが
身支度する時間を入れても6時30分には学校に着いて仕事が始められると思います。
学校が開いていない場合は、管理職の先生から鍵をあらかじめ借りておくといいでしょう。
そこで、ほかの先生が来るまでの間およそ1時間仕事を進めるのです。
【④午前中に大事な仕事を終える】
私は中学校に勤務しているので、空き時間が少しはあります。
毎日1~2時間はあるのではないでしょうか。
特に、午前中に空いている時間があれば、その時間に全神経を集中して
大事な仕事(優先順位の高い仕事)を進めます。
・職員会議に提案する企画
・学年の仕事
・教育委員会に提出する文書作成
・進路事務
・会計処理
簡単に言うと、自分がこの仕事を進めないと、他の誰かが困ってしまうような仕事
これを午前中に片付けてしまうのです。
【⑤午後は単純作業→定時退勤する】
そして、午後はすこしペースダウンし、惰性で仕事をします。
といってもだらけて行うということではありません。
つまり、全神経を集中して行うような仕事は午後には極力入れない。
作業的な仕事を行なって、あまり頭を使う仕事は行わないようにするのです。
具体的には
・テストの丸付け
・アンケート集計
・プリントの印刷
・仕事の予定の確認
・メールの返信
・データの入力作業
などです。
これによって夕方にかけて仕事を終わらせて定時に退勤するのです。
では、このような5ステップで定時退勤が本当に可能なのか?
その根拠について説明します。
【科学的根拠】時間はいつも同じように使えるわけではありません【集中できる時間・できない時間】

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まず、先ほど述べた5ステップの中で、一番仕事がはかどる時間はどこでしょうか?
それは『朝の1時間』です。
なぜなら、朝の時間は誰にも邪魔されないからです。
家にいても学校にいても、早朝ならば声をかけてくる人がいません。電話をかけてくる人もいません。
完全に自分が自由に使える時間なのです。
ですから、授業準備や学級通信など自分一人に関わる仕事をするには最高の時間なのです。
そういった業務を朝の時間に組み込むのです。
逆に言えば、それ以外の時間はいろいろと邪魔が入る恐れがあるので、この朝の時間で準備できる範囲の授業を行う。とあらかじめ腹をくくるのも1つの方法です。
授業準備と言うのは、やろうと思えば際限なくやれてしまうので、朝の時間でじゅんびできるはんいの授業をすると割り切ってしまえば、気持ちも晴れやかに授業に臨めると思います。
また、そのためには早く起きなければなりません。
早く起きるためには、夜早く寝る必要があります。
だからまずは夜早く寝ることが大切なのです。
人間には体内時計というものがあって
『起きてから15,6時間後には眠くなるようにできている』
と言われています。
ですから、朝5時に起きたら夜20時か21時には眠くなるのが自然です。
ですから理想的には21時に寝て翌朝5時に起きる。(8時間睡眠)
このリズムに逆らって、夜スマホを遅くまでみて目がさえてしまうなんてことをするとどうしようもありません。
それだけは絶対にしてはいけませんよ!
そして、午後には頭を使うような仕事をするのは効率的ではありません。
なぜなら、お昼を過ぎると昼食の影響で眠くなるからです。
そういった意味からも、大事な仕事はできる限り午前中のうちに終わらせておきましょう。
【定時退勤】基本はスタートダッシュ!【特に朝の時間】

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時間に対するイメージ
過去の自分は
ある程度日中のうちに学校の仕事、学年の仕事をやって
自分の仕事は夕方以降夜に行う。
という感じでした。
しかし、それが一番の間違いでした。
人間の生理的なサイクルを考えると逆。
朝に、自分の仕事を一気に終わらせて、学校学年の仕事を午前中に片付ける
そして、午後は単純な作業で定時を迎える。
つまり、朝一のスタートダッシュが退治退勤への道だったということです。
もっと早くに気づいていればなーと後悔していますが、
でも今からでも十分できます。
この記事を読んでいただいた方にとって、少しでも仕事術のヒントになっていただければ幸いです。
ありがとうございました。