不登校

【中学生向け】不登校生徒の自己肯定感を上げる方法【担任がとるべき行動】

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【不登校生徒の悩み】学校に行きたいけれどもいけない【本音】

様々な要因によって、学校に行きたくてもいけない生徒

または、行きたくない生徒

簡単に言うと、これが不登校生徒と呼ばれる生徒です。

そんな生徒たちには悩みも様々あります。

しかし、大きな割合を示すのが

「本当は学校に行って友達と楽しい生活を送りたい」

という悩みです。


でも、現実は登校できていない・・・

なぜ、このようなギャップが生まれるのか?

学校の教師はもとより、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーなども

同じような事例で解決策に手をこまねいています。

こういった特徴をもった生徒に対応するためにはどんなことが必要なのでしょうか?

【登校している生徒】自己肯定感が心を支えている【中学生】

今回の記事では、

学校に行きたいけれども行けない生徒をどう支援していったらよいかを深堀していきます。

もちろん、学校に行けない生徒には、1人1人違った要因があります。

それをパターン化して単純に解決できるものではないことを承知したうえで

自分の経験をもとに話をさせていただきます。

少しでも、この記事が読んでいただいた方の参考になればと思います。

では、改めて

学校に行きたくても行けない生徒の背景にあるもの


そのキーワードが

『自己肯定感』

です。


普段、元気に登校している生徒とそうでない生徒の大きな差は何かというと

自己肯定感の差

と言っても過言ではありません。

自己肯定感とは、自分の存在をそのまま受け入れる感覚、今の自分でいいんだという感覚のことを指します。

登校している生徒と言うのは、大きい小さいの差はありますが、

心のどこかで自分らしさを認めています。


つまり、

自分のことが好きな生徒は集団の中でも支障なく生活できるということです。

○足が速い自分が好き
○絵が得意な自分が好き
○友達が多い自分が好き
○自分のことを認めてくれる友達がいる自分が好き
○勉強ができる自分が好き
○人の役に立てる自分が好き
○先生に褒められる自分が好き
○部活動で活躍できる自分が好き

中学生ともなると、自分の好きなところを人前で話すことはあまりありませんが、

心の中で、自分のこんなところが好き、という感覚は必ずあります。


その度合いが一定量あれば集団生活で苦痛に感じることはさほどありません。

これが一定量を下回ると、集団の中で生活するのが息苦しくなり

結果、学校に行けなくなるのです。


では、自分が好きになる、つまり、自己肯定感を高めるにはどうしたらいいか?

それは

生徒に自信をつけさせること

です。


では、どうすれば自信をつけさせることができるのか?

それは、

自分の決めたことと自分の行動を一致させる

経験を積ませることです。

では、その具体的な方法について、紹介していきます。

【生徒の意志が大事】自己肯定感を上げる方法とは?【引き出すのは担任】

私は、中学校の教員になって20年以上たちます。

その間、学級担任を何度も経験し、不登校生徒の対応に関わってきました。

中学校に中学してすぐに不登校になる生徒もいます。

ここでは、私の経験をもとに自己肯定感を上げる方法について、ご紹介させていただきます。


まず、中学生になって集団行動に抵抗を感じる生徒は

過去、主に小学生のころに苦い思い出があるから、というものが経験上多いです。

○授業の内容がわからなくて、小学校の担任の先生にバカにされた
○変な発言をして友達からバカにされた
○突然自分だけ仲間外れにされた
○テストの点数が悪くて仲間にバカにされた
○脚が遅いのをバカにされた

など、様々あります。


初めは小さな心の傷かもしれませんが、それが積もり積もって

「自分って駄目な人間なんだ」

という、結論に至るのです。


では、そんな生徒を救うにはどうすればよいか?

まず、1つは自分の行動を自分で決めさせるということです。

・朝は○時に起きる
・週に一回は担任と顔を合わせる
・家でやった勉強を担任に見せる
・夜は○時に寝る
・ゲームは1日○時間までとする
・自分の好きなことに集中する時間をとる
・家の手伝いをする
・朝だけ学校に登校してみる
・放課後だけ学校に登校してみる

など、何でもいいので、自分で決めさせるのです。


そして、決めたことと行っている行動が一致しているかを確かめてください。

それができたのであれば、大いに褒めるのです。

すると、生徒の心の中にはこんな感情が芽生えます

「あ、こんな簡単なことで褒められるんだ」

「いつも、怒られてばかりだけど、自分で決めたことならできそう」

小さな心の変化かもしれませんが、こういった経験をたくさん積むことが

自分を好きになることにつながります。


こういった感情を引き出すために必要なのが

学級担任です。

担任が生徒の変容をつかんで褒めることで、学校への敷居が低くなります。

「学校の先生は自分を認めてくれる」

「この先生のもとで生活する学校生活ならやっていけそう」

そう思わせるのが担任の先生の役割です。

【不登校生徒の思い】担任から生徒へのアプローチの仕方【自己肯定感を引き出す】

では、不登校生徒をもつ担任はどういった行動をすればよいのでしょうか?

まずは面談です。

生徒と直接話をすることから始まります。

そこで聞いてはいけないことがあります。

それは

「どうして今まで学校に来れなかったの?」

という過去にさかのぼった質問です。


そうではなく、

「これからの学校生活どうしていきたい?」

とか

「これからの人生どう生きていきたい?」

と未来に向けた言葉かけが大事です。


なぜなら、もう過去は変えられないからです。

これから変えることができる未来について話し合うことが生徒の前向きな心をはぐくむことにつながります。

「できれば、みんなと学校に行きたいです」

という返答があれば、

「じゃ、いま、できることは何だろう?」

とさらに問いかけるのです。


中学生といえ、ここで黙ってしまうこともあります。

そんな時は、

「週に1回、放課後学校に来て先生を10分間話をする」

とか

「月に1回、家庭訪問するから、その時に先生と5分くらい話をする」

など、担任からハードルの低い課題を提案することもあっていいと思います。


そして、一番大事なことは

生徒が決めたことが実行出来たら大いに褒めるということです。


「えらいなー、ちゃんと自分で決めたこと守れたじゃないか」

「それってすごく大切なことなんだぞー」

「先生はうれしくなったよ」

「意志が強いんだなー」

など、どんな言葉かけでもいいので、ほめてあげることが大切です。


それによって得られるものが

『自信』

です。


・自分で自分の行動を決める
・その通りに実行する
・先生に褒められる
・自分に自信がつく
・また自分の行動を決める

このサイクルを何度も何度も繰り返すのです。


人間とは不思議なもので、次第に慣れてくると

今までと同じ負荷では、物足りなくなってさらにハードルを上げた計画を立てたくなるのです。

「今度は、週に2回、放課後学校に行ってみようかな?」

「今度は、部活動に参加してみようかな?」

「今度は、週に1回だけ朝から学校に行ってみようかな?」




この延長線上にあるのが

『学校に登校する』

なのです。


正直、時間はかかります。

しかし、その過程で得られるのが

『自己肯定感』

なのです。

回復の度合いは、2次関数のように

初めは小さな変化かもしれないが

時が経つにつれて、徐々に上昇して最後には急激に回復するのです。

担任の先生にとっては、忍耐が必要かもしれません。

しかし、中学校の先生にとって、その生徒にやれることは

たった3年間しかないのです。

その後の人生は、また新たな人間関係の中で生徒自身が切り開いていかなければならないのです。


そう考えると、中学校生活の中でできることは

生徒の心の中に種をまく程度のことしかできないかもしれません。

それでも、しっかりとした土壌を与え、種さえ巻いてあげれば

次に引き渡した人たちは、水を上げればよいだけになるので

その効果は絶大だと思います。

以上で、生徒の自己肯定感を上げるための方法として、紹介させていただきました。


自己肯定感についてもっと詳しく知りたい方には、

とてもわかりやすい本があります。

もし、興味があれば読んでみてください。

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