
【学級経営】席替えの悩み【いろいろあります】
みなさん,席替えってどんな風にしていますか?
または,席替えで過去にいろいろなトラブルになった経験はありませんか?
席替えを機に学級が崩れていくこともよくあることです。
小学校では,くじびき席替え,お見合い席替えなど様々な例がありますが,
ここでは中学校の先生をしてきた私の経験をもとに席替えの方法について提案させていただきます。
席替えを学級経営に生かしたい。
生徒の成長を育む機会にしたい。
そんな悩みにお答えします。
学級経営を考えた席替えの仕方【観察が大事】
結論から言います。どんな席替えの方法がいいか?
それは『先生が決める席替え』です。
では,具体的な方法とポイントを説明します。
まず,先生が決める席替えの方法として大切なことは
・隣に座る生徒の組み合わせを毎回変えること。
・前と後ろになる頻度を分散させること。
・身体的な配慮は事前に生徒に聞いておくこと。
・日直が一周したら機械的に席替えをすること。
このあたりはどの先生も意識して取り組んでいるかと思いますが,
問題はその後です。
中学生とはいえ,席替えは一つの大きな行事です。
席替えを機に様々な心境の変化が生まれます。
そこで担任として大切なことは,生徒の様子をよく観察することです。
席替えを機に生徒がどのように行動を変化させるか。これを意識してみることで
『生徒の心の変容をキャッチする力』
が身に付いてきます。
例えば,やんちゃな子の隣になってしまったおとなしいA子。
怖くて隣の子とうまくやっていけるか不安に思っていたとします。
そんな生徒の様子をじっと観察しているといろいろなことに気づきます。
「あ,隣になった子が嫌だって言ってたけど,授業中はちゃんと話し合い活動をしているな」
「班でノートを集める時にはきちんとコミュニケーションがとれているな」
逆にやんちゃな子に目を向けると
「A子が消しゴムを落とした時にさっと拾ってくれていたな」
「A子が教科書を忘れたとき,嫌な顔をせずに見せてあげていたな」
など,生徒の細かい変容に気づくことができます。
集団の中で子供は成長する。
まさに学校という集団で学ぶ価値がここにあるのだと私は信じています。。
席替えにも目的がある【学級経営の手段の1つです】
つまり,席替えは生徒にとって大きな行事である以上に
生徒の新たな良さを見つけるための素晴らしいツールでもあります。
先生が席替えを決めることによって生じるトラブルを避けたいと思う先生は消極的です。
席替えをして何も心が変わらない生徒はいない。
逆に席替えをより良い集団作りのための必需品ととらえて積極的に取り組もう。