学年の仕事

【中学校のクラス替えの決め方】クラス替えの基準とは?【中1編】

投稿日:2020年6月2日 更新日:

【クラス替えの決め方・基準】運命の分かれ道!

3月も後半,小学校では6年生の卒業式があり,慣れ親しんだ校舎や恩師と別れ

中学校へ入学してきます。

このとき,6年生の一番の関心ごとは何だかわかりますか?  それが・・・・

『クラス替え』

です。

中学校に入学してくるときのクラス替えは,それまで小学校で経験したものとはちょっと違います。なぜか・・・

中学校というのはいくつかの小学校の児童が集まるため,

「どんな人と同じクラスになるんだろう?」

「自分の小学校の友達と何人くらい同じクラスになれるのだろう?」

「仲良しの○○ちゃんと同じクラスになれるのだろうか?」

「知らない人との人間関係,ちゃんと築けるだろうか?」

と,6年生は気が気でないのです。

もちろん保護者も

「うちの子は,新しい環境でうまくやっていけるのかしら?」

「小学校ではいじめにあったけど,中学校では大丈夫だろうか?」

と,心配の種は尽きません。

【中学校の教員が暴露】クラス替えのポイント【中1編】

クラス替えの基準や決め方には様々な要素があります。

ここですべてを紹介していると焦点がぼやけてしまうので

中学校の教員である私の視点から,中学校1年生のクラス替えのポイントを3つ解説します。

これを読めば,クラス替えの不安はだいぶ解消されると思います。

ではクラス替えのポイント3つとは

①6年生担任からの情報

②各小学校同士のバランス

③中学校の担任との相性

です。

①6年生担任からの情報

まずは,これがベースとなります。

ほとんどの小学校では高学年(5,6年)で同じ担任の先生が見ます。

2年間,児童のそばで見てきた情報というのはクラス替えにおいて無視できません。

まず,小学校の方から中学校へ「友人関係,特技,欠席状況,リーダー性」など様々な情報を書面にて送られてきます。

ただ,これだけでは終わりません。

書面に書かれている情報だけでは,具体性に欠けます。

例えば,「A君はB君をいじめていたので同じクラスにはしないでください。」と書いてあったとして

じゃあ,具体的に

・いじめに発展した経緯は何か?
・B君を支える存在はいたのか?
・学級全体の風潮はどんなだったのか?
・B君が頼りにしている子は誰なのか?
・どのくらいの期間いじめられていて,現在も継続中なのか?

といったことは読み取れないことが多いです。

そのために行われているのが,小学校の担任との情報交換です。

春休みに小学校の担任の先生が中学校に来校し,中学校の先生と具体的な情報交換を行います。

これは春休みの恒例行事といっていいでしょう。

このように『書面』と『面談』で入学生の情報を入手し,クラス替えの参考にするのです。

②各小学校同士のバランス

次に,複数の小学校から入学してくる場合,それぞれの小学校のバランスとして次の割合や数を考慮します。

・男女の割合
・リーダーになりそうな生徒の数
・ピアノが弾ける生徒の数
・特別な支援が必要な生徒の数
・双子の数
・モンスターペアレントの数
・学力の平均

などです。

これらはある程度偏りがないようにするだけなので,比較的すぐに決まります。

③中学校の担任との相性

これは,はっきり言って賭けのようなものです。

例えば,

「C子は女の先生じゃないと話ができない」とか

「D君は男の先生に厳しく指導してもらわないと手が付けられなくなる」とか

「家庭訪問が必要となる不登校の生徒がいる学級は,校務分掌が少なく学校を開けやすい先生が受け持ったほうが良い」とか

様々なパターンがあります。

大まかに解説してきましたが,この3つの内容はすべて

「生徒が少しでもいい環境で中学校生活を送ってもらいたい」

という願いから行っています。

だから,小学校の先生は配慮してほしい生徒の情報だけでなく,生徒の良い面を熱意をもって伝えるのです。

それを受けて中学校の先生は,ここまで育ててくれた生徒をしっかりと引き継ぐために得られた情報を最大限生かそうとクラス替えを考えます。

中学校1年生のクラス替えとは

『小学校の担任の先生の思い』と『中学校の担任の先生の思い』とが詰まったとても大切なものなのです。

どうか6年生の皆さん,そしてその保護者の皆さん。

不安がゼロになることはないでしょうけれども,

小学校の先生も中学校の先生も誠心誠意,クラス替えを行っていますので,どうか安心してください。

【結論】中学校の先生もクラス替えのプロです!

これまで解説してきた内容は,どの学校でも毎年春休み中に行われているものです。

中学校1年生のクラス替えは,中学校の先生が直接生徒を見ることはできないため,

「予想していたのと違う雰囲気だった」

ということはよくあります。

しかし,それも想定の範囲内として中学校の先生というのは生徒と向き合います。

私の勤務する中学校でも,昨日小学校の担任の先生との面談があったところです。

この方法で行われているクラス替えで大きなトラブルに見舞われたことは

私の20年の教職経験上,いまだにありません。

【クラス替えの不安】中学校生活への期待

運よくこの記事をここまで読んでくださったあなた。

先生方は可能な限り,生徒のことを最優先にしてクラス替えを行っています。

生徒には決定権はないのがクラス替えです。

この点は,どうにも覆らない現実です。

「きっと,新しい仲間に恵まれていい中学校生活が送れる!」

「新しい環境でも自分のよさを発揮するぞ!」

「学級だけでなく部活動でも新しい友達を作るぞ!」

と前向きな気持ちで来るべき入学式に備えてほしいと思います。

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