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【授業崩壊】最初はこんなはずじゃなかった・・・
学級崩壊・・・ ,
授業崩壊・・・ ,
これで悩んだことのない教師はいない。
その位,子供たちを前にして授業を行うのは難しい。しかし,その分楽しい。
そう,本来授業とは楽しいものである。
しかし,現実にはそううまくいかないケースもある。
現役の教員にとって耳の痛い話かもしれないが,
その原因は100%教師にあるといっていいでしょう。
どんな教師も4月のころは,
「よし,今年は今まで以上に活発な授業をやってやるぞー」と
希望に満ち溢れていたことでしょう。
でも,それと同じことが生徒にも言えるのです。
生徒だって4月のころは
「よーし,今年は苦手教科を克服するためにがんばるぞー」
とか
「今年こそは予習復習を欠かさず行って,成績を伸ばすんだ!」
と希望に満ち溢れていたはずなのです。
それでも3,4か月過ぎたころにはもう
「学校に行きたくない・・・」
「うまく授業が流せない・・・」
「生徒が言うことを聞かない・・・」
もう末期状態です。
学級崩壊ならぬ授業崩壊である。
「授業に行くのがつらい」
「やんちゃな生徒達と目を合わせるのも億劫になる。」
そして,1学期が終わろうとしている頃に必ずこういうのです。
『最初はこんなはずじゃなかった・・・』
【必見】小さなことだからこそ○○を徹底させろ!【失敗談】
教職20年以上の私が,過去にやってしまった失敗談を紹介しながら
学級崩壊や授業崩壊にどう立ち向かっていけばよいか?
克服するヒントをご紹介します。
この記事を読めば,きっと心が軽くなること間違いなし!
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1学期も半ば,少人数指導のスタートの時期でもある。
そこで私は失敗したのである。
少人数指導というと,教室以外の特別教室などで授業をすることが多いです。
座る椅子も教室とは異なる。この時は机が長机だった。
そうすると必ず生徒から質問がきます。
「先生,どの席に座ればよいのですか?」
考えていなかった・・・「とりあえず,自由に座ろう」
生徒は喜んだ。仲良し同士で座ることができるのだ。
教室ではそうはいかない。
これ幸いとばかりに,グループを作って座り始めた。
仲の良い友達がいない生徒はどうしていいかわからず,ぼーっと立っている。
それを見て,まずいなと思った。
「あ,でも男子同士女子同士でくっつかないほうがいいな」
「4人も詰めて座らない。3人で座ろう」
「そっちの人,1人こっちに来て!」
すべて思い付きの指示である。
一瞬にして教室がザワザワとした異様な雰囲気となった。
いろいろ指示した挙句,結局出席番号順に座らせることにした。
席を決めるだけでも10分も時間がかかった。
次の時間。生徒の座る席が変わっている。
「前回の席に戻りなさい」
何人かの生徒は指示に従った。
しかし,1人だけ動かない生徒がいた。学級で一番手のかかる子である。
(まあ,1人くらいならいいだろう・・・)
そう判断して授業を進めてしまった。
しばらくの間は何もなかった。しかし,当然のように崩れてきた。
最初は気に留めていたのだが,いちいち注意するのが面倒になり
(席くらい好きにしていいんじゃないか?)
そういった思いが出てきた。
【授業の鉄則】1つの指示に対して動きを1つに与える
大人にとって簡単なことでも,子供にとって難しいことはたくさんある。
その中に『きちんと相手の話を聴く』という内容がある。
例えば,「では教科書○○ページの△行目を大きな声で読んでください。」
という指示。
この指示には
・教科書○○ページを開く。
・△行目を注目させる。
・大きな声で読む。
この3つが含まれています。
生徒にとって3つの指示をいっぺんに出されると,
必ず漏れる生徒がいるのです。
聞いていないわけでもないのに,指示通り行動できないときがあります。
だから,授業では「1つの行動に対して,指示を1つ出す。」が原則なのだ!
そして,教師の指示を生徒に浸透させるポイントがあります。
それは,「1度した指示を徹底させること」である。
先ほどの教科書を読ませる例で言うと
「では教科書○○ページを開いてください。」
「隣の人と確認,同じページを開いていますか?」
「では,△行目から読みます。△行目に指をさして!」
「同じく隣の人と確認。行が間違ていれば直してあげること」
「では大きな声で読みましょう。」
「・・・・さんはい。」
「声が小さいです。」
「では同じところ1号車だけで読みます。・・・・さんはい!」「上手です!」
「今度は全員で。・・・・さんはい!」 「完璧!」
こうやればうまくいったのです。
すぐにできない生徒でも,「隣と確認」この一言で
周わりの生徒に追いつくことができます。
【失敗から学んだこと】小さなことほど徹底!
生徒ができないのには必ず理由があります。
そして,その理由の根本は100%教師にあります。
教師ができる生徒を中心に進めてしまうと,苦手な生徒はいっぺんにおいていかれます。
ついていけないから不安になる。
不安になるから,集中できない。
集中できないから話を聞けない。
話を聞けないから問題が解けない。
問題が解けないから授業が面白くない。
授業が面白くないから先生を妨害しようとする。
まさに負のスパイラル・・・
もう一度言います。
授業が荒れる原因は100%教師にある。
このことだけでも受け止められる先生は,今後必ず1ランクも2ランクも上の成長が見込めます。
生徒が変わるためには,まず教師が変わることです。
自分の指導の至らなさをしっかりと受け止め,改善し,次に生かす。
お互いに頑張りましょう!